建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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中庭2
IMG_9849_R.jpg

中庭東側から西方向です。
右側に居間、正面にクローゼット・脱衣・浴室の水回り、左にガレージ棟があり、コの字型に囲われています。
中庭の場合南の棟(この場合はガレージに当たります)の屋根が高くなると中庭に日が当たりにくくなります。
屋根、特に軒先の高さをなるべく低く押さえ、かつ軒の出を作らない方が中庭に日が当たる場所が多くなります。

なるべく中庭に影を作らないように、ガレージの屋根高さをなるべく押さえ、軒の出を出さないように計画しました。
軒を出さないとガレージ中庭側も開口になっているため、少量の雨でもガレージ内に吹き込んできます。
吹き込みを防ぐために、開口上に庇を付ける事にしました。
庇は壁から持ち出して作ります。
持ち出しの方法はいくつか考えられるのですが、なるべく軽く見える庇の作り方を検討しました。
壁の間柱から直接庇の垂木を持ち出す方法が簡単ですが、間口が広いため強度を考えるとあまり長く出せません。
そこで、庇垂木をガレージ内に1間分入れて持ち出すことにしました。
これならば長く持ち出しが出来、強度も心配ありません。

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ガレージ角から居間・水回り棟方向です。
中庭は集中豪雨のような大雨の時の排水も考えておかなければなりません。
敷地が南下がりのため雨水は南のガレージ側に集まります。
ガレージ側に集まった水を格子蓋にした雨水枡に流します。
それでも排水が出来ないほどの集中豪雨の時には、ガレージと東側隣地境界ブロックの間を流れるようになっているので、中庭が浸水するようなことはありません。

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竣工当時の中庭です。
カーテンや植栽がありませんが、日が暮れてから中庭の雰囲気が想像できます。
帰宅時に車から降りると、窓から漏れる暖かな明かりが中庭を照らしほっとした気持ちにさせてくれます。

建て主さんの住み始めてからの感想などは、建て主さんブログ http://haru0120502944.blog.fc2.com/ を見てください。

今回で「広い間の家」の設計から完成後までの写真を元に家づくりの考え方の話を終わりにします。


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中庭
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広い間の家の名称の由来は、居間・食堂・厨房の広さともう一つ中庭の広さにあります。
中庭のスペースは幅4.5間、奥行き4間で36畳の広さがあります。
濡れ縁を除いた植栽スペースは10坪です。
ガレージと水回りに囲まれた中庭は居間・食堂の延長として、お子さんの遊び場所に時には食事の場所として使われています。

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ガレージをくぐると中庭の全体が見えてきます。
左側奥ガレージの袖壁部に外流しを設けました。
中庭の水やりや車の洗車用にホースが用意されています。
また、外流しは足洗い場も兼ねていて、運動や泥んこ遊び後の足洗いとなっています。
ここで足を洗い濡れ縁に上がり、脱衣室掃出し窓から浴室へ直接入る事が出来ます。

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中庭はガレージに車が無い時は道路からガレージを通して良く見えます。
南道路は住宅地内の生活道路のため車の通りや人通りが少なく、ガレージに車が無くても覗かれているような感じはしませんが、中庭の囲まれ感が少なくなります。

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ガレージに車がある時、それは室内に居る時ですが、車があると居間側から道路が見えなくなります。
反対に道路からは中庭の様子やその奥の居間は見えなくなります。

計画時に中庭のガレージ壁をどのようにしようか検討課題でした。
中庭の落ち着いた感じを出すならば壁を設けた方が良いが、植栽の植え替えの時用に出入り口を設けなければなりません。
開放のガレージの場合、風が通りやすく植栽のためにも良いのですが道路からの視線をどのようにしようか悩んだ所です。車がガレージ内にある時(=在宅時)は、ガレージ奥に壁が無くても車が壁の代わりをして見えにくくなるであろうと2方向開放のガレージとなりました。
飾り棚・本棚
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キッチンカウンターの居間食堂側に飾り棚があります。
可動棚になっているので、飾る品物に合わせて高さを変えられます。
お子さんが小さい時は絵本の本棚として使っています。
キッチンや食堂の近くに本棚があると、夕食の準備中や食事後の時にお子さんが手に取りやすく本になじむ場所になっています。
将来はギャラリーのように思い出の品や季節の小物が並ぶ棚になるでしょう。

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居間入り口わきの飾り棚に木のおもちゃ、ちょっと置くだけでオブジェになります。

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お子さんの木のおもちゃです。
お子さんが遊ばなくなっても、置くだけで飾り物としての存在感がります。
また、次の世代のおもちゃとしても活躍できます。
木のおもちゃは一見地味で目を引くような派手さはありませんが、世代を超えて流行のとらわれないおもちゃとして、また飾り物として楽しませてくれます。

建具小窓
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クローゼットや脱衣、トイレなどの小さな部屋の建具に明かり窓を付けています。
明かり窓の種類は建て主さんによって、ステンドガラスや手作りガラス、色ガラスを入れる事があります。
広い間の家の建て主さんは長野県のガラス作家さんの手作りガラスを入れました。

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手作りガラスの厚さと緩やかに波打っている表面が、部屋の明かりを揺らいで見せます。
色と表情がそれぞれ異なり、手作りの暖かさが伝わってきます。

製作を依頼する時に、大よその大きさと厚さ、それに押し縁止めにするため周囲をなるべく平らに製作してほしいとお願いしてもらいました。
木製建具は木工事の終盤に採寸に現場に来ます。その時に小窓ガラスを手渡し場所と方向、裏表など打合せします。
手作りの製品は打合せと製作に時間が掛かりますので、工事中余裕をもって早目の依頼をお願いしています。

居間吹き抜け
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居間食堂の吹抜け天井は、屋根勾配なりにそのまま子供室の天井に続いています。
子供室の吹抜け側の仕切も腰壁だけで上部は開放されています。
子供室から下を覗くと写真のように居間食堂が見渡せ、1階と2階に分かれている感じが少なくなります。
下から見ても空間がつながっているので、子供室の気配が分かるようになっています。
2階が子供室だけなので、親の目の届かない場所になりがちですが、吹抜けを通してつながっているとなんとなく安心感があります。
反対に音や明りも遮るものが無いため直接伝わるため、お子さんが集中したい時など居間食堂での生活音を静かにする協力が必要になります。

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子供室から居間側吹抜け方向です。
吹抜け南の2つの小窓は換気用の窓です。開閉操作はチェーンで下から出来ます。
東窓はFIX窓です。ここから、朝一番の日差しが居間食堂の奥まで差し込みます。