建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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飾り棚
燈の家は、いつ訪れてもさりげなく観葉植物や季節の飾り物が部屋のあちこちに飾られています。
奥様の趣味で集められた小物がセンス良く置かれ訪れた人の目を楽しませてくれます。
来客の目に留まらない場所にも置かれ、本人や家族が生活を楽しんでいる様子が伺えます。

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玄関下足棚上の飾り棚です。
ここには季節の小物がさりげなく置かれています。
雑多な物を並べるのではなく、その季節や行事の物を一つ置き季節感を現し、添えるように観葉植物が置かれています。

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脱衣室の窓枠に置かれた観葉植物と雑貨。
脱衣室窓は型ガラスで外が見えないため緑が少しでもあるとほっとします。

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浴室窓に置かれた鉢植え、湿気と暖かさがある浴室は植物には良い環境の様です。

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通路兼ライブラリーの壁に置かれた絵本、表紙が壁を飾ります。
お子さんの興味のありそうな、自然と手に取って見始めそうな絵本が飾ってあります。

今回をもちまして「燈の家」の設計から完成後までのブログを終わりにいたします。

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雑誌取材を受けました
1月末発行の建築ジャーナル社発行、建築雑誌「群馬の建築家とつくる家」の中で群馬の建築家と家づくりをしたオーナーの声に燈の家ご家族の記事が掲載されます。

昨年の11月に専属のライターの方が見え、燈の家ご家族と私が一緒に取材を受けました。
建築家との出会いや設計希望や要望の伝え方など聞かれていました。
設計前から以前の建て主さんと仲良くなれた事、また工事に参加し職人さんたちと仲良くなれた事など、家づくり通して友人や仲間が増えた事など話されていました。

設計の立場からは建て主さんの希望要望をどのように計画に生かしたか、また地域の環境についての考え方などお話ししました。

また、建て主さんが工事に参加するメリットを説明しました。
一つは、現場で一緒に作業をしていると家づくりの工程が分かり、この工事はあの職人さんがしていたなど作り手の顔が見える家づくりとなります。
さらに作業をした経験がメンテナンスにも役に立ち、建て主さん自身がメンテナンスを行う事で不具合の早期発見にもつながります。
そして一番のメリットは、家づくりの満足感・達成感がとても大きいと言う事につながります。

記事の最後は建て主さんの住んでからの感想です。
家づくりの楽しさがそのまま生活につながり、生活スタイルや考え方が変わってきたと話されていました。

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雑誌は1月末に書店に並ぶ予定です。
記事を読んだだけでも家づくりの楽しさが伝わって来ると思います。

庭石
設計の終わり頃、実家にある庭石を持ってきたいと要望がありました。
水盤状になっている自然石で思い入れのある石だそうです。
大きさは一つが直径1メートル位ともう一つは抱えるくらいの大きさと言う事でした。抱える位と言っても石の重さですから人力では運べません。大きい方はキログラムの単位よりトンの単位です。

現場までは親戚の方が大型トラックで運んでくれるそうです。問題は現場のどこに設置するかです。
小さい方は坪庭に、大きい方は濡れ縁前に設置することになりました。
小さい石は転がしながら動かせそうですが、大きい石は一度置いたら動かすのは困難のため運んだ時に設置するしかありません。

整地後基礎工事開始時ならばバックホウで設置出来るかもしれませんが、傾斜地である事や建物そばに配置するには基礎工事に支障が出そうなので基礎工事後に設置することになりました。
工事完了後であれば設置場所や向き、高さなども自由に出来ますが設置するために大型クレーン車を用意しなければならなく予算が問題です。

大型クレーンが現場に来る時期と言えば建て方の日です。
建て方日に合わせて朝一番で現場に運んでもらい、トラック荷台から直接クレーンで基礎と仮設足場をまたいで設置することになりました。

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濡れ縁先に置かれた水盤状の自然石です。自然に出来たくぼみに水を溜め金魚や水生植物の場所になっています。
庭先に何気なく置かれている石ですが、建て方日に実家から引っ越してきた思い出深い石となりました。

書斎
御主人からの希望の中に書斎が欲しいとありました。
書斎についてお話を聞くと、仕事柄資格を取ったり絶えず学習する必要があるので集中できる場所としての書斎を希望されました。

設計前の希望・要望から床面積や工事費の関係で先に削られそうなのがご主人書斎と言うのを多く聞きます。
それは単に一人になる場所が欲しいための書斎で、作っては見たもののあまり使われていない現状があるからだと思います。
燈の家のご主人の場合は家でも学習するため、他を削ってでも書斎スペースを確保出来るように計画を進めました。

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2階吹き抜けに面した1畳の書斎です。
1畳と言うと引違戸の押入れと同じ広さです。狭いような気もしますが、中に入ると妙に落ち着く空間です。
押入れと違い吹抜けに面する壁は腰壁だけで上部は開放されています。
書斎に籠っても家族の集まる居間とつながっている感じを受けます。
椅子に腰かけると手摺壁で囲われ感があり、集中出来そうな場所になっています。

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机と反対側は床から天井まで本棚となっています。
椅子を回転すると直ぐに本棚に手が届く距離です。

2階は書斎を挟んで両側に子供室が有ります。
お父さんが真ん中に居る事で、お子さんたちに目を光らせる役目もしているようです。

子供室入口の建具は有りませんが、書斎は建具があります。
集中して学習する時に閉めるのと、好奇心旺盛なお子さんから書籍を守るために、手の届かない位置に簡易なカギを付けました。

子供室
子供部屋の有り方は建て主さんの考え方とお子さんの年齢によって、最初から仕切る場合と将来仕切れるようにしておく場合があります。
また、居間空間に対してオープンに開いている部屋の作り方と閉じた作り方があります。
ご両親の育った環境とこれからのお子さんに対する考え方から、子供室をどのようにするかを打合せします。

「燈の家」子供部屋は1階居間天井がそのまま伸び、居間から見るとロフト風な2階になっています。
階段を上り東西に分かれて2つの子供室があります。
子供室入口は建具は無くオープンになっています。
また、両方の子供室は居間吹き抜けに対して上部が開かれており、建具の無い開口部のようになっています。
これは、2階子供室に居たとしても1階の家族が集まる掘りごたつコーナーとつながっている感じを持ちます。
吹抜けに開放されているので、音は遮るものが無く1階の居間や厨房の音は直接聞こえますし、反対に子供室の音も1階で聞こえます。
視線は、居間からは子供室の明かりが見え起きているのか寝ているかが分かり、子供室からは腰壁上越しに下が覗けます。
入り口に建具が無いのは工事費の事もありましたが、最初から建具が無い部屋と思えばそのまま育っていくかもしれませんし、目隠しが欲しい年ごろになった時に必要があれば子供自ら布等で仕切るようになるのではないかとの思いです。

最初から建具を付けて閉まるのが当たり前と思って育つと少しでも覗かれると反感を覚えますが、最初からなければあまり気にならずに育つのではないかと思います。
扉を閉められ、外から室内の様子を気にするようならば最初から付けない選択肢もあるかなと思います。

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東側子供室は1.5間×1.5間、4.5畳の広さです。
開口部は東と北に2か所設けています。
南は吹抜けを通して1階居間とつながっています。

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西側子供室は幅1間、奥行き2間の4畳に半畳分の収納スペースがあり、東と同じ4.5畳の広さです。
開口部は西側だけですが、吹抜けを通して1階からの風が通ります。

こちらの部屋には4畳の小屋裏収納入り口があります。
小屋裏収納は季節や行事の物を収納したり、時にはお子さんの遊び場所にもなっています。