建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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竣工2年後
オープンシステムによる分離発注で行った住宅は、竣工後2年以内の3か月の間に2年点検を行います。
2年点検は構造躯体と雨漏り、漏水について重点的に調査します。

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先日お伺いして点検を済ませました。
道路際の花壇に春先の花が一面に咲き乱れ、敷地と周辺に華やかさが満ちていました。
植栽や花壇は建て主さんが竣工後に植えたものです。
土や日当たりなどの環境が良かったようで2年間で一面のお花畑となりました。

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近所のお年寄りの方がここを通るのを楽しみにしているとの事です。
周辺環境に開かれた花壇は、自分の楽しみだけではなく、周りに住む方や車で通過するだけの方にも楽しみを与えてくれます。
敷地と道路の境界は以前からあった玉石積みとコンクリートの土留めをそのまま残しました。
途中に以前使っていた階段も残してあります。
建て主さんはこの階段を利用してベンチを作ったら、道行くお年寄りのちょうど良い休憩場所になるのではと夢を膨らませています。
「まちなか住宅賞」を頂いた薪ストーブの家は周辺の環境形成をけん引していく存在になっています。

今日で薪ストーブの家の設計から完成後までの報告を終わりにします。
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飾り棚
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居間から水回りの部屋へ向かう途中に飾り棚を設けました。
建て主さんが直接購入した数枚の欅板をテレビ台やキッチンカウンター、玄関框と可動式敷台に使い、残った材料を飾り棚に回しました。
一輪挿しに野の花を生ければ、それだけで室内が季節感に包まれます。
生活に心の余裕が生まれほっとする場所になります。

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カウンター上には木製のオブジェがさりげなく置かれています。
家族の思い出の品物がその時の記憶を呼び起こし、懐かしい思い出として残ります。

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手摺壁の上も飾り棚になります。
飾り棚は最初から場所を決めるだけではなく、飾る物を置いた場所が飾り棚の空間になります。
自由な発想で色々な場所に置いてみる事も生活を楽しむ方法です。
濡れ縁・デッキ
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南掃出しサッシに面して長さ7間の濡れ縁があります。
寝室・子供室前は奥行きは4尺長さ4間あり、布団干しや洗濯物干しに利用されています。
居間前は奥行き6尺と広く長さは3間、6畳の広さがあります。
ここは居間の延長として、時には食事やお茶をする場所になっています。
また、季節の行事を大切に七夕やお月見の飾りをする場所になっています。

庭仕事の合間にちょっと腰掛けて一休みできるように、土間コンクリートからの高さを決めています。
家庭菜園の取り立て野菜の下ごしらえなども濡れ縁に腰かけて出来ます。

濡れ縁やデッキのような室内と外部の中間領域があると、室内も広く感じると共に生活の楽しみ方も増えてきます。


ロフト2
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ロフトは子供室から使用する部分と、居間から使用する部分に分ける事が出来ます。
現在は仕切なく広く使っていますが、お子さんが大きくなって子供室で生活する時間が多くなるとロフトも子供室の収納で使う事になります。
その時には現在本棚として使っている箱を縦に並べると仕切になります。
写真は両側は居間ロフト側から使用し、中央は子供室側から使用できるようになっています。
居間側からロフトへ上るには本棚仕切の左に79㎝角の開口があり、壁に取り付けた梯子によって昇り降りが出来るようになっています。

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ロフトから居間吹抜けを通して薪ストーブ方向を見下ろした所です。
居間吹抜けがロフトへとつながっている様子が分かると思います。

天井は屋根下地の垂木と化粧野地板表しとなっています。断熱材は野地板上にネオマフォームが2重に敷き込まれ気密と断熱性能を確保しています。
通気は断熱材の上に透湿遮熱シートを敷き、通気垂木を流し断熱材と野地板の間に通気層を確保しています。

ロフト
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ロフトは居間吹き抜けから子供室吹抜けまで、長さ6.5間、幅は1.5間と1間の所があり17畳の広さです。
天井の高さは床面積・階に算入しない1.4m以下、面積も床下収納を合わせて1階の1/2以下とします。
写真は厨房上、居間吹き抜けと続いている東面方向です。
窓下の段は、厨房レンジフード給排気ダクトをロフト床に立ち上げ横引き配管したため、ベンチのようにダクトを囲みました。

給排気ダクトは天井裏で配管することが多いのですが、梁下をダクトを通すと天井懐寸法がある程度必要になります。
そうすると、階高この場合はロフトの床高を上げなければなりません。
ロフト床が上がりすぎてしまうと居間や子供室から距離が出てしまい、一体感が少なく恐れがあります。
なるべくロフト床高を低く押さえたいため、給排気ダクトを床上に出すことにしました。
床上に出してよかったのは、給気は東面から排気は北面に距離を取る事が出来た事と、下屋の屋根上に給排気フードを取付が出来た事です。

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西面、子供室吹抜け側です。
北側窓は1間幅、30㎝高さの引違窓です。設計当初は高さ50㎝か70㎝の窓を考えていたのですが、建て主さんから北隣家から覗かれないように、また反対にロフトから見えにくいように30㎝高さの窓が良いのではと提案がありました。
天井下直ぐに付けた横長の窓は、透明ガラスでカーテン等遮蔽になるものは付けていません。
隣家から見ても室内は見えにくく、室内から見ると隣家よりも空が見えます。
ロフト天井近くに付けてあるので室内全体の風通しも良く、暗くなりがちなロフトへも明かりが入ってきます。

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子供室とロフトの関係です。
ロフトから半階下がった子供室床方向です。その先には半階下がった通常の床が見えます。
お子さんでも飛び降りる事が出来る高さは子供室とロフトを近づけ、遊びを発見する場所になりそうです。