建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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「群馬の建築家とつくる家」に掲載されました
建築ジャーナル社発行「群馬の建築家とつくる家」に陽ごこちの家が掲載されました。
大手書店、図書館にもありますのでご覧ください。

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2013ぐんまの家設計・建設コンクールにて「省エネ住宅賞」を頂いた時の設計趣旨です。

敷地は交通量の多い幹線道路から少し入った所にあり、アパートが多い周辺は地域のコミュニケーションがだんだんと薄れていく地域にあります。
開放的に生活できるように板壁で囲ったデッキに面する場所を作るとともに、周囲に全て閉じた家づくりではなく、開いた場所も作り地域の方が近づきやすい環境も作りました。

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思い出を引き継ぐ家として
子供の時に風の通る北の縁側でスイカを食べた思い出を子供たちにも体験させてあげたいと希望がありました。
子供の時の体験はいくつになっても原体験として心に残ります。アウトドア好きな家族が、家の中でも思い出をたくさん作れるような場所や仕掛けを用意しました。
板塀に囲われたデッキでは周囲を気にせず、さんまを焼いたりバーベキューをしたり、またターフやテントを張ってミニキャンプもできます。
時には工作の場所となり父親が物を作る姿を見せることができます。

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室内では子供部屋への秘密の通路や縄梯子、展望窓への貫梯子など仕掛けを作りました。特に展望窓は、仕事で通る父親のトラックを見送りたいとお子さんからの希望です。

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家で父親が活躍できる場所や仕事がたくさんあると、子供たちが巣立っていく時に力強い思い出として残っていくと思います。

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「省エネ住宅賞」を頂いた陽ごこちの家は、年間の光熱費はびっくりするほど掛からなく、すべての部屋が温度差の少ない快適な家となっています。
日差しの良い日はセーターを一枚脱ぎたくなるような暖かさです。


ぐんまの家設計・建設コンクール応募要項の中に設計者が考える群馬の家とは?の項目がありました。

"周囲の人や環境、気候風土とつながり、寄り添うことのできる家ではないかと思う。
つながりを持たせるには建物内や敷地内で完結するのではなく、周囲に対して開くことのできる場所も必要になる。
開くことで周囲の方々とのコミュニケーションを誘発させ 一方で家族の大切な時間に対して、リラックスのできるプライベートな空間も必要だと感じる。

 気候風土とのつながりは夏の暑さと冬の寒さの対策が必要となる。軒での日射のコントロール(冬季の導入、夏季は遮蔽)や通風計画を行い、
次に十二分な気密断熱工事を行うことで、小さなエネルギーで効率よく効果を得ることができる。

 また、屋根を大きくし軒を出すことは、昔からの家並みになじみ地域の景観を作るとともに、
建物の痛みが少なくなりメンテナンスの省エネにつながる。
 
手掛けるほとんどの住宅で群馬県産材を採用している。
地産地消、林業の活性化、子や孫の世代にもより良い環境を残すといった点だけでなく、
建て主にとっても地元の材木を使用した家としての誇らしさがあるようだ。"







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「2013ぐんまの家」表彰式
「2013ぐんまの家」設計・建設コンクールの表彰式に建て主さんと一緒に出席してきました。
群馬県庁7階正庁の間にて11時から行われました。

省エネ住宅賞を頂いた陽ごこちの家は、夏は日差し除けの深い庇と南北に抜ける風通し、開放してても近隣の視線が気にならないデッキ空間、冬は部屋奥まで差し込む光と気密断熱に優れた家の作りが年間を通して光熱費のかからない家になっています。
以前借家に暮らしていた時と同じくらいの光熱費で、家の中全てが夏涼しく冬暖かい温度差の無い家になっています。

未だ暖房入れていませんが、これから寒くなると暖かい家で生活するのが楽しみだと言う事です。

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審査員の講評では、片流れ屋根によって作られる吹抜け空間に、楽しい豊富なアイディアを組み込んだ仕掛けが子供たちの創造力を掻き立てる夢の世界が広がるようですとありました。
元気いっぱいに遊ぶ子供たちの様子が審査員の方に伝わったのかなと思います。

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「2013ぐんまの家」設計・建設コンクール
2013ぐんまの家 設計・建設コンクールにて「陽ごこちの家」が優秀賞部門「省エネ住宅賞」を頂きました。

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書類審査を通過した後、8月の末に現地審査となりました。
2008より直接建て主さんの生の声を聞きたいと言う事になったらしく、設計者は立ち会わず審査員の方が直接建て主さんに家づくりと住まいの感想を聞かれたそうです。

陽ごこちの家に限らず、次世代省エネ基準をはるかに超えた性能の省エネ住宅を設計しているので、今回の「省エネ住宅賞」は普段心がけている気持ちの良い空間と一年を通して心地よい室内、それを維持するための光熱費が驚くほどかからない設計が評価されたと思います。

また、工事に携わっていただいた職人さんの丁寧な仕事も評価になっています。

審査結果が群馬県HPに載っていますのでご覧ください。
http://www.pref.gunma.jp/04/h7300107.html

10月25日から31日まで群馬県庁32階展望ホールにてパネル展示を行う予定になっています。
今年は10月12日から14日までグリーンドーム前橋で開催される「ぐんまリビングフェア2013」会場にても展示されます。


計画案模型
敷地調査や建て主さんの現在の住まいを拝見させていただいてから計画案の作成に入ります。
最初に隣地の状況や隣家の大きさなど周辺環境が分かるような敷地周辺を含めた模型を作ります。
これは、計画案の間取りを室内の動線や部屋の配置だけで見るのではなく、周辺環境からも間取りを見てほしいからです。
また、敷地と周囲環境対して計画した建物がとの位の大きさになるかも分かります。

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計画案Aです。
北側道路で南に庭がある場合、庭への通路を確保する必要があります。
敷地が広いため建物と駐車スペースを設けても南に庭が広く取れます。
家庭菜園を行いたい希望もありましたので、軽トラックが通れる通路幅を確保した計画が始まりました。
北東からの進入道路である事と、東に隣家がある事から東に進入路を確保し建物を西側に計画となりました。

それと駐車スペースの確保です。
ご夫婦ともお友達が多く来客が多いので、来客用の駐車スペースを含め4台以上の駐車スペースを確保したいと希望がありました。
駐車スペースは北側に設け、その分建物を南へ配置することになりますが、広い敷地のため庭のスペースは十分確保できます。

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北アプローチ側から見たところです。
南から大屋根で北側に片流れ屋根で上ります。
そのままだとアプローチ側の北面が大きな壁面になって圧迫感が出すぎます。
そこで、アプローチと玄関を一段下げた下屋を作り、訪れた方に圧迫感を与えないようにしました。

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南東側からです。
南から上った屋根が北へ伸び、大屋根の下に居間から2階まで大きな空間の中に入る計画です。

計画案提出時の他の案は次回に説明します。

夕景
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陽ごこちの家は昼間の外観も良いですが、夕景が綺麗です。
室内の明かりが窓から漏れる頃、あたりを明るく照らし温かそうな家の雰囲気が外まで伝わってきます。

室内の照明は白熱電球か電球色の蛍光灯を選んでいます。
蛍光灯の白い光は事務所などの仕事の場所や店舗の明るさと活気を必要とする場所に最適ですが、住宅の照明は一日の仕事や学校の疲れを取るために心の休まる温かい色が必要です。
電球色の温かい色調は、心を休ませるだけでなく睡眠にも良い効果があるそうです。

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ご主人が仕事から帰る時に、「家の明かりが見える所に来るとほっとする」と言われた事を思い出します。
これがほとんど明りが外に漏れない窓だったり、白い寒々しい明りだったりしたら、「ほっとする」と言った感想は無かったと思います。

訪れた人をいつでも温かく迎える、そんなご家族の雰囲気が現れている写真となりました。

今日で陽ごこちの家の設計から完成後までの報告を終わりにします。