建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
プロフィール

田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

カテゴリ

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスカウンター

子供遊び
IMG_7389_R.jpg

広い間空間に梁を受ける独立柱を大梁のどこかの位置に立てる必要がありました。
1本だけでも強度上問題はありませんが、2本並べてその間を飾り棚にする事にしました。
飾り棚にする事によって居間と通路部分の区分けが出来るのと、玄関を入って正面奥に浮いた形の飾り棚が有っても面白いのではないかと、12センチ幅の板を柱間に6段設けました。
下段は床より約58㎝、その次からはA4サイズが入るように35センチ間隔の棚です。

この棚は、将来飾り棚として使えるようにしてありますが、お子さんが小さい時は登るかもしれない、登れたら楽しいだろうなとの思いも入れて作ってあります。
下段を高く作ったのは、最初から登れそうな棚と思われたくなかったのと、椅子を持って来れば一段目が楽に登れると思ったからです。
竣工間際の事です。こちらが心配することなく、お子さんたちは現場に入るなり直ぐに飾り棚に取り組み登り始めました。

IMG_7384_R.jpg

工事中は小さかった下のお子さんも姉兄に負けじと途中まで登れるようになりました。

IMG_7398_R.jpg

登れる飾り棚を登りきると、階段上の梁に出ます。
そこから階段を下がるルートを想定していたのですが、梁上をすいすいと渡っています。
分離発注の工事では引渡し前のクリーニングを建て主さんにお願いする事があります。
その中にはガラス清掃も含まれています。
吹抜け上のガラス清掃は脚立で行えばよいかと思っていたのですが、お子さんが梁上を歩きガラス拭きをしてくれたそうです。
どうも工事終盤から窓の開閉や蜜蝋塗などのお手伝いを通して、梁上の訓練をしていたようです。もちろんご両親の居る所でですけれども。

設計前や設計中に、ご両親のお子さんに対する考え方をお聞きしたり、お子さんの行動とそれに対するご両親の対応などから、少し遊びの場所があっても良いのではと、登る事も出来る飾り棚を提案しました。
ご両親も楽しそうと受け入れてくれましたので始まった飾り棚です。

IMG_7299_R.jpg

庭は造園業者さんに依頼しました。
建て主さんの希望は、お子さんたちがのびのびと遊べる芝生の庭と百日紅の木でした。
百日紅を希望された意味が後日分かりました。
庭に出ると、上二人のお子さんは先を争って登り始めました。一番下のお子さんも真似をして直ぐに登れるようになると思います。

建て主さんの家づくりのアンケートの中に、「時間と空間を共にしていくうちに色々な事を父・母から子供たちへ、兄弟・姉妹の中で伝える事が出来るだろう。無理やり教えなくても、自然に伝わっていくと良いと思う」とありました。
まさに遊びの中で自然と伝わっていく事が多いと思います。
自然と伝わったことは、教えてもらって出来たではなく、自ら出来た達成感がお子さんの思い出の中に刻まれて行く事でしょう。

それと、もう一つ親から子だけではなく「子供たちから親へと伝わる何かも楽しみである」とも書かれていました。
「アンサンブルの家」のご家族は皆で家づくりを楽しみ、これからも住むことを楽しんでいかれると思います。

今日で「アンサンブルの家」の設計から竣工後までを終わりにいたします。




スポンサーサイト
飾り棚
IMG_7403_R.jpg

階段と居間の仕切を単に壁にするのではなく、飾り棚として使えるようにしました。
柱幅12センチの奥行の棚ですが、季節の小物や思い出の品物など飾れる場所になっています。
床の間のような正式な飾るための場所でなくても、ちょっとした場所に季節の物でも置くことで、床の間と同じようにしつらえの楽しみが増えてきます。

IMG_7405_R.jpg

ここはお子さんたちの場所になっています。
階段の段板をそのまま飾り棚として回しました。
お子さんたちの大切なものが所狭しと並んでいます。階段と階段周りの飾り棚で遊んでいる様子が伺えます。

IMG_7407_R.jpg

玄関下足上の飾り棚です。
お子さんの力作が並んでいます。

2階手洗い・トイレ
IMG_3162_R.jpg

2階トイレと洗面は1坪のスペースです。手洗いを正面に、右側がトイレ入り口、左側が小屋裏収納入口になっています。
小屋裏収納は天井の高さが1.4m以下とするため、入り口の高さも1.4m以下となります。

手洗いコーナーは、歯磨きや洗面も出来るように正面に鏡と棚板を設けてあります。
お子さんが大きくなった時は、ここで化粧をしたり身づくろいする場所になると思います。

トイレは1畳の広さです。床はタイル張り、腰壁は杉い板、壁は漆喰塗、天井は杉板張となっています。
天井の高さは2.03mと低めですが、1畳の狭いスペースなのとトイレのため低い印象は受けません。

IMG_3170_R.jpg

手洗い鉢は建て主さんが購入したガラス製をカウンター板に半分埋め込みとしました。
半埋め込みとしたのは、ガラス製のため正確な円と言う事と、手洗い鉢の下から照明を当てたら綺麗に浮かび上がるのではないかと思ったからです。
照明については洗面台下にスイッチ回路を通したコンセントを設けてあります。スタンド式のスポットライトを置いてもらえばライトアップの明かりを楽しむことが出来ます。

手洗い水栓は先止め式の器具を採用しました。
蛇口の先で開閉が出来るため、手洗い後の濡れた手で動作しても水栓の根元を濡らすことが無くなります。
先止め式の水栓器具は種類が少ないので、もう少し増えると良いなと思います。
子供室
IMG_3157_R.jpg

子供室は2階になります。
2階と言っても居間吹き抜けの天井がそのまま伸びて子供室の天井になるので、居間の延長空間になります。
居間から見ると、居間のロフトのようなつながり方です。
2階は子供室とトイレ・手洗いと小屋裏収納があるだけなので、居間の延長としての子供室の方が孤立感が無く、親としては安心感があります。

16畳の広いワンルームに吹抜けに面して机が3台並んでいます。
建て主さんとは、お子さんが大きくなって仕切りたいと思った時に仕切れるようにしておき、それまでは広い空間でのびのび遊ばせましょうとワンルームで始まりました。
竣工当初3人のお子さんは広い空間を自由に使っていました。
使っていましたというのは、つい最近一番上のお子さんの個室が欲しいとの強い要望で3室に区切りたいと相談を受けました。
設計当初から仕切れるように梁組を考えて有るので、建具屋さんにお願いして、簡易間仕切りと吊戸で3室を区切る事にしました。

竣工当初から子供室は個室と言う考え方もあります。
当初はワンルームで成長に応じて(子供の希望に応じて)仕切るという考え方もあります。
建て主さんそれぞれのお子さんに対する考え方、家族の在り方、お子さんの年齢もありますし、どちらでも良いと思います。

アンサンブルの家の建て主さんは、お子さんの要望があってから仕切る方法にしました。
最初から仕切ってある個室よりも、お子さんの要望が通り勝ち取った個室の方が有難みがあるのではと考えたと思います。
仕切る事については、家族の中で話し合いがもたれたと思います。
お子さんにとっても、自分の意見が通ったという満足感があると思います。

IMG_3153_R.jpg

子供室奥から階段方向と手洗い、トイレ方向です。
将来3室に仕切れるようにと考えていたので、照明器具の配置やスイッチの位置、コンセントの位置など設計時に悩んだことを思い出しました。

音楽室2
IMG_7383_R.jpg

音楽室の天井は遮音ボード下地に吸音と遮音を兼ねたロックウール張り、さらに遮音ボードに石膏ボード2重張の上に吸音ボード張り仕上げです。床と平行にしないために屋根勾配なりの勾配天井です。

壁は遮音を兼ねたロックウールを間柱間に充填、遮音ボードに石膏ボード2重張、さらにロックウール張りを行い、有穴シナ合板張としました。

床は土間コンクリート下地モルタル金コテ仕上げの上にタイルカーペット敷き込みです。
タイルカーペットは建て主さんが直接購入し、自ら敷き込みました。
タイルカーペット張りは通常内装工事の仕事ですが、クロスやシート張の無い仕上げのため、内装工事の項目はありません。
音楽室の床だけ内装工事を入れるとなると、工事費が割高になります。
そこで、建て主さんに敷き込むだけでも大丈夫なので、建て主さん工事で行いませんかと提案したところ、やってみましょうと言う事になりました。
カーペット敷きは竣工間際のため、それまでに塗装工事や蜜蝋ワックス塗など様々な工事に参加されたので、抵抗なく割と簡単に出来たと言う事です。
仕上がった所を見ると隙間なく綺麗に敷き込まれていました。
タイルカーペットは50㎝角で部分部分で取り換えがききます。
汚れたり摩耗した箇所が出てきたら、業者さんに依頼しなくても直ぐに取り換えが出来ます。

音楽室は防音性能が良いので、音楽を楽しむだけではなく書斎としての利用も出来ます。
居間でお子さんたちがにぎやかにしていても、入り口の防音ドアを閉めると別世界に居るようです。
また、お子さんが集中して学習したい時などにも利用できます。