建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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濡れ縁
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濡れ縁は建物南側、室内物干しから居間南端まで5間(9.1m)の長さがあります。
深い軒の下に入っているため、風の強い雨の日でなければそれほど吹き込むことが無く、濡れ縁の字のように濡れる事はあまりありません。
写真は室内物干し室から出た所です。
手前に親寝室の掃出し窓が見えます。親寝室からは直接濡れ縁に出る事が出来、布団干し用に竿掛けが濡れ縁柱に設けてあります。
また、親寝室前は外物干し場所にもなり、洗濯機のある脱衣室から室内物干しを通り濡れ縁に出る事が出来ます。
外物干し場所の柱には、手が届く高さに物干し竿受けが腕木のように出してあります。

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居間側から見ると正面に室内物干し室へのドアが見えます。
居間は一段上がった畳コーナーがあり、畳の高さに掃出し窓が付いているため、濡れ縁からは一段上がった窓になっています。
居間の前だけ掃出し窓に揃えて一段上げた濡れ縁を作る事も検討しましたが、そうすると親寝室前の濡れ縁と居間の濡れ縁の段差が何処かに出来ます。
また、外から腰かけられる高さの濡れ縁が一段上がると80㎝程度になり、簡単に腰掛ける高さではなくなってしまします。
室内物干しや親寝室からの動線を優先し、高さを揃え居間窓からは一段下がった濡れ縁としました。
居間畳コーナーと段差がある事により窓に腰かけて外を見る事も出来ます。

濡れ縁に腰かけると時間の流れを忘れてしまいそうな景色が一面に広がり、思わず「気持ちがいいな~」と声が漏れます。
7月末の完成見学会の日に建て主さんがスイカを切ってくれました。
見学に訪れた方と一緒にこの濡れ縁で食べた事を思い出します。
小さなお子さんが縁に腰かけてスイカを食べたり、花火で遊んだり夏の思い出の場所として活躍しそうです。

今回で「ミクと暮らす家」の設計から竣工後までの説明を終わりにします。



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ポーチ・玄関飾り
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玄関ポーチの途中に置いてあったフクロウのオブジェとプランターです。
プランターにはイチゴの苗が植えてありました。
玄関引き戸前に立つと見える位置に置かれているので、来客者には「いらっしゃい」と言っているようです。

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玄関ベンチ脇の飾り棚に置かれていた手作りの小物です。
さり気なく置かれた小物が心を和ませてくれます。
また、玄関でのお茶飲みの時に以前出荷していたイチゴ栽培の話が出てきそうです。
洋服掛け
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建て主さんから玄関近くに来客用のコート掛けが欲しいと希望がありました。
家族のコート掛けの場合下足の一部をコート掛けようにする事もありますが、奥行きが少ないため重ねるような収納方式になります。
来客用ではあまり重ねる事が出来ないため、どこかにコート掛け用の家具を置くか壁に掛けられるようにするか検討しました。

コート掛け用の家具を置いても使用しない時は邪魔になりますし、設置場所や収納場所も考えなくてはいけません。
壁に掛ける方が普段も邪魔にならずに良いだろうとコート掛け用の金物を探してみましたが、機能優先のため「ここにコート掛けがあります」と主張するような物ばかりでした。
何も掛けていない時にさり気なく空間になじむようにするために、伝統工法の継手に用いる込み栓を幕板に打ち込んでみました。

場所は玄関から居間へ引き戸を開けると直ぐの場所です。
ちょうど玄関下足の奥行分だけ広くなっているため、コートを掛けても通行の邪魔にはなりません。
これならばコート掛けや帽子掛けにもなり、何も掛けていない時でも空間の邪魔にはならず、見方によっては居間のオブジェのように見えなくはありません。


キャットタワー
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ネコが吹抜け上の棚に上がるためのキャットタワーをどのように作るか検討が始まりました。
ネコが上がる専用では飼わなくなった時に邪魔になってしまいます。
そこで飾り棚として使えるように壁の収納棚として考えました。
2段目と4段目が手前まで伸びている棚板があり、1段目と3段目は奥まっています。
手前まである棚は奥まで伸びずに後ろに開口があります。
ネコが昇り降りする時は、奥の棚に乗りそのまま伸びると手前棚に飛び移れます。
繰り返し上ると広い棚に上がり、棚に開いた穴から上の棚に移り吹抜け上の窓下の棚まで行けます。

棚脇の板壁は予定が書き込める大きなカレンダー掛け用です。
農家の場合、出荷予定日や行事の予定など書き込めるカレンダーが必需品です。
既存の住まいでも茶の間の壁に大きなカレンダーが掛けてあり、新しい家でも居間周りの家族皆が目にする場所に必要となると思い場所を作りました。
この壁の下に電話・FAX機が設置され、カレンダーを見ながら通話が出来ます。

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手前に張り出した段です。奥は空いています。

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奥まっている段です。
飾り棚を兼ねて観葉植物や思い出の品物が置かれています。

ペットドア
ネコの室内での遊び場は居間吹き抜け周りと寝室への抜け穴など確保したのですが、外との出入り経路をどこにするか検討が始まりました。
キャットドアやペットドアなどの製品を探してみた所、どれも簡単な出入り口で高気密高断熱の家づくりの外壁に設けるよな製品ではありません。
ネコの身になれば、断熱のしっかりした重いドアでは通れないので仕方がありません。

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キャットドアを外部に面した壁や建具に直接設ける事は止めて、室内ではあるけれども暖房範囲外の土間収納を経由して屋外との通路にする事にしました。
こうすれば風除室を兼ねた土間収納がワンクッションあるため、直接冷気が入ってくることはありません。

写真は厨房から土間収納への出入りの建具に付けたキャットドアです。
土間収納は暖房範囲外になっているため、室内との境の壁に断熱材を入れ室内の熱が逃げないようにしています。
建具も壁ほどではありませんが、断熱材を挟んだ建具とし気密パッキンで隙間が無いようにしています。

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土間収納から外部出入り用のキャットドアをどこに取り付けるかも問題になりました。
壁に取り付ける場合土台が回っているため土間床より15センチ程度高くなります。室内は15センチですが外部からは60㎝の高さになり、外部に踏み台のようなネコ専用の床を作らなければなりません。

そこで、土間収納の出入り用に取り付ける土間引違いサッシにキャットドアが取り付けられないかサッシ業者さんへ聞いたところ、ガラスに直接取り付けるのは難しいが、腰パネルならば取り付けた経験があると言われ、サッシ腰パネルに取り付ける事にしました。
これならば外部に出ても出入り口用のコンクリート土間があるため、ネコの出入りにも支障がなさそうです。

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キャットドア部の写真です。
サッシ業者さんの加工場にて取り付けてから現場に搬入されました。