建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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浴槽設置架台
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浴室タイルが張りあがったので浴槽設置のための架台つくりに入りました。
木製浴槽は製作上底板に水勾配を取り排水穴に自然と水か流れるように作っていません。
木の板を合わせて作るので水平に出来ています。
設置架台を排水穴に向って水勾配を取り設置します。
何点もも設置架台で勾配を取るため、左官屋さんが浴槽と同じ寸法の木枠を作り、それぞれの架台高さを決める定規としました。
定規にレーザーの水平機を当て勾配高さを決めていきます。

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排水穴付近の高さです。

浴室タイルは黒色の自然石割肌風のタイルを選びました。
床は30×30センチのサーモタイル、腰壁は30×60センチの大判タイルです。
大判タイルは割り付けが難しく、水栓や排水溝の位置が難しくなります。
タイルが張りあがってから取り付けるものならば、タイルに合わせて位置を決められるのですが、設備の水栓や排水溝などは最初に配管をして置かなければなりません。
配管時にタイル割に合わせて寸法を出すのですが、実際にタイルを張り始めると基礎コンクリートの寸法や水勾配などで図面上の寸法から誤差が生じます。
誤差を上手に合わせて水栓穴の真ん中にタイル目地が納まり、排水溝枠がタイル幅にぴたりと納まりました。
タイル割を綺麗に納めるのは図面時に細部寸法まで検討しておくことと、現場での職人さんの綺麗の納めようとする姿勢が大切です。
窓台やシャワー水栓前台の黒御影石ともマッチし品の良い浴室に仕上がりそうです。

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木製浴槽です。
搬入してから設置までに期間があり急激な乾燥を防ぐために、浴槽内に水を張った容器を入れ蓋をし、シートで全体を包んでおきました。
水を張った容器はお子さんが使用したベビーバスが入っていました。

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玄関とポーチのタイルです。
60×60センチの大判タイルを使用します。
45センチ角のタイルまでは経験があるのですが、60センチ角の大判タイルを張るのは左官屋さんも初めてです。
大判タイルをそのまま張るのならばそれほど神経を使わなくて済みますが、玄関内は出隅に合わせて切り込みや切断など
数多くあるので気を使いながらの仕事になりそうです。

今日は玄関タイル張と土間収納の床モルタルになります。
3/1(土)外部と一部内部のコーキング工事を行います。
来週後半は浴槽設置予定です。

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基本設計模型3
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南外観です。
南から見ると庭に開かれた大きな開口部が並びます。
室内から内外の中間的領域の軒下のデッキを経て庭や家庭菜園とつながります。
南側は軒先を開口部から2.1m出しています。
屋根を受ける柱は途中にありますが、2.1mの深い軒の出は建物に陰影を作り和風建築にある軒下空間を作っています。

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屋根を上空から見たところです。
軒の出は南の2.1mを除きその他は1m出ています。
屋根は家の建坪より一回りも二回りも広くなります。
その分、屋根工事と木工事の費用が掛かりますが、軒が出ていると外壁に雨が掛かりにくく外壁が長持ちします。
また、強風の雨でもなければ窓を開けても吹き込むことはありません。
梅雨のじめじめした時期に窓を閉めてエアコンで生活するよりは、窓を開けて風を取り入れ生活できる方が健康的だと思います。

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基本設計の模型は屋根を取り外して室内の様子が分かるようになっています。
図面では分からない高さの事や室内のつながり、居間とロフトの空間のつながり、一段上がった子供室の位置や高さ関係、ロフトとのつながりが分かるようになります。
また、外から眺めるだけでなく室内から開口部を通して外の風景を想像する事も出来ます。

基本設計が済むと実施設計に進みます。
実施設計図面は、各業者さんの見積もりに必要な詳細図面まで何十枚と作成します。
また、何十枚もの図面は各業者さんと工事を進めるうえで必要なコミュニケーションツールの一つになります。



基本設計模型2
基本設計模型は窓から室内の様子を見る事が出来ます。
外部から室内の見え方、反対に室内から開口部を通して外の景色の見え方を想像する事が出来ます。
模型を見る時はなるべく視線の高さから見ると、出来上がった時の外観が想像できます。

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北東方向からです。
道路沿い、景観から言うと街道沿いの軒先を低くし、1間下がった位置に妻壁と大屋根が見える街道沿いの家並風景です。
ただ妻壁は切妻の三角形ではなく、片流れ屋根の直角三角形が現代的になっています。

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道路北方向からの外観です。
奥の方、西側半分はは北隣家の影になりほとんど見えなくなります。
片流れの大屋根に東から北にかけ下屋を回しています。
下屋は東側はポーチから玄関と土間収納の屋根になり、北に回ると勝手口の屋根から温水器やエアコン屋外機置き場の屋根になります。
下屋を回すことにより、片流れ屋根棟側の大きな壁面が二つに分かれ、圧迫感をなくすと共に外壁の汚れ防止や軒下の設備機器置き場に使用することが出来ます。

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北西側からです。
北西の下屋の梁高は通常と同じです。ここは水回りの部屋があるため梁を下げずに天井高さを確保しました。
東の下屋と段差が付いたため、外観に変化が生まれました。

前回の外観模型から窓の大きさが変わった所があります。
北面の上部の窓は、(ロフトの窓になっています)当初は幅1間高さ70センチで計画していましたが、建て主さんの希望で高さ30センチの横長窓に変わりました。
北隣家から見られないようにする事と、反対にロフトから隣家が見えないようにするためです。
天井近くにある細長い窓からは空が見え落ち着いたロフトになりました。

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南西側からです。
道路側に伸びたポーチが外部からの視線を遮り、囲われ感の強い落ち着いたデッキや室内を作ります。
西側は隣家が迫っているので、開口部には木製格子を入れたり、天井一杯まで上げた高窓とし、両方であまり気を使わない生活が出来るようにしました。

金山の家 竣工写真撮影
本日は「金山の家」竣工写真の撮影を行いました。
ご協力ありがとうございました。


基本設計模型
基本設計が終わるころ、室内まで分かるような模型を作製します。
1/50の縮尺で作成するので薪ストーブの家は横31センチ、縦はポーチを含めて29センチになります。
屋根はそこから2センチずつ広くなり下屋にも屋根が掛かるので、大きな模型になりました。

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駐車スペース付近から見える方向です。
駐車スペースまで入ると、南に面した各室の掃出し窓が見えます。

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道路南側からです。この位置から見ると、居間の開口部はポーチの張り出しによって遮られています。道路から見えないと言う事は、居間にいる時は外からの視線を気にすることなくくつろぐことが出来ます。

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道路をもう少し進むと張り出したポーチに遮られ、室内はもとより屋根下に張り出したデッキ部はほとんど見えません。
また、家の形や奥行き・大きさ、室内の部屋の配置などここからでは想像できません。

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東側外観です。
大きな片流れ屋根の手前に軒を低くしたポーチ屋根が伸びています。

道路と敷地の段差、約50㎝と敷地西に向かって50㎝上がり、道路から合計1mの段差をどのように解消したか少しお話します。
道路と駐車スペースは車の出入りがあるので、あまり段差を付ける事が出来ません。

低い敷地に合わせて作ろうとした場合、アプローチの段差の解消はそれほど難しく無くなりますが、西側隣地と北西隣地が高くなるので、境界に擁壁を設けなかればなりません。
敷地が広い場合、擁壁が長くなり工事費も相当増えます。

道路より1m高い敷地に合わせて作った場合、東半分の敷地は低くなっているため盛土にして平らにする方法が考えられます。
盛土の上に直ぐに基礎工事を行うのは後々沈みやすくなり少し心配です。
砕石などの転圧しやすい材料を購入するのも工事費がかかりそうです。

そこで、基礎工事の外周部の根入れ深さ(基礎の大きさ)を変え、低い位置には根入れの大きい基礎としました。
通常建物周りの設計地盤は平らに一定ですが、ポーチと北東側一部は地盤を下げる事が出来ました。
これにより、道路からの段差を少し解消できることになりました。

それともう一つ、玄関土間と床の段差です。
通常は玄関土間と床の段差は楽に靴の脱ぎ履きが出来る16~18センチ程度にすることが多くあります。
床は地盤面から60センチ程度上がるので、ポーチで42~44センチの段差をスロープや階段で解消します。
薪ストーブの家は、駐車スペースから設計地盤まで約1mの段差があるので+42~44センチを加えると相当な段差になります。
ポーチ前の地盤を下げたのに加え、玄関土間と床の段差も大きくしました。
玄関土間と床の解消方法は室内に入って説明します。
これにより、駐車場からポーチまでとポーチ内でのスロープ、玄関と床の段差で床までの高さ約1.6mの段差を解消しています。

玄関内土間を下げた事により、色々な事でメリットがありました。
外観では大屋根の下に一段下げたポーチ屋根が綺麗に入った事、ポーチ軒先が下がり一段上がった敷地でも威圧感の無い景観になじむ外観になった事、室内では思わぬところに収納が出来た事などありました。

計画案から基本設計までの間に色々な事を検討します。
断面の検討もその一つですが、基礎根入れを下げたり、東側梁の高さを下げたりと検討部分の多い計画でした。
梁を一段下げると窓の高さや玄関ドアの高さ、室内の建具の高さなど検討事項が増えます。
また、色々な方向の断面を検討しないと、これから始まる実施設計での打合せ事項や検討点が分からなくなります。



平面計画決定
計画案提出後、各案に対する要望希望を出していただきます。
その中で建て主さんの思いとこれからの生活を考えて、ある程度どの案を中心にして進めるか方向性を決めていきます。
その後、何度か打合せを行い間取りが決まりました。

計画案Cの平屋案を元に計画を進めました。
敷地が広い場合、平屋の案は使いやすさと動線、将来の事など考えて採用される場合が多くあります。
平屋の場合、同じ床面積ならば総2階と比べ基礎と屋根が2倍になります。
その他色々増えますが、間取りの作り方によって床面積を少なくする事が出来ます。
希望要望を同じように入れた間取りで床面積が少なくなれば、その分工事費の増が少なくなります。

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道路南側からです。
ポーチを長く伸ばし、道路からの視線を防ぐことにしました。
平屋の屋根は大きな片流れ屋根とし、東と北は下屋を回しバランスを散ります。
薪ストーブの熱が効率よく家の中を暖めるように、家のほぼ中央に薪ストーブを設置しました。

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東面道路側です。
景観に力を入れている地域のため、街並みになじむように、圧迫感の無いように東側の下屋を一段落とし軒先の低い屋根を掛けました。

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道路北側からです。
こちら側の全景は隣地建物の影になりますが、道路側は良く見えます。
片流れ屋根の場合、軒先側は屋根が下がり壁面も小さく綺麗に見えますが、反対側は屋根が上がった分壁面が大きくなります。
壁面が大きくなり、のっぺりすると圧迫感があるだけではなく、デザインも難しくなります。
平面形状で凹凸をつけ大きな壁面を分割したり、下屋を付け屋根ラインで上下を分割し圧迫感を出さない工夫(デザイン)をします。

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北西側からです。
こちらは隣家からしか見えない外観ですが、北西隣家に少しでも日が当たるように、また圧迫感が無いように下屋を西側まで回しています。
北隣家の方にしてみれば今まで空き地だったのが、家が建つことによって眺望や日当たりが悪くなります。
隣地ぎりぎりに総2階を建て南庭を広く使う事も出来ますが、敷地に余裕がある場合少し隣地から離し、北側一杯にボリュームある壁面を設けないようにすると、後から引っ越してきた者として地域や近隣に馴染もうとする気持ちは伝わると思います。

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南側です。
家の中心、屋根の中央に薪ストーブの煙突が出ています。
南は大きな開口部と屋根のラインが綺麗に仕上がりそうです。


浴室タイル張
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浴室タイル張が始まりました。
下地モルタル後タイル割り付けを行いタイル張に進みます。

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タイル目地は幅が一定になるように目地幅に加工された木片を挟んで張ります。

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タイルは製品の寸法(マモノ)だけでは張れません。入隅出隅や御影石架台、水栓器具穴などの加工をしながら張っていきます。
設計図面の段階でなるべく切断しないで、タイル寸法に割り付けすると小さい半端なタイルが入らなくて、施工もしやすく見た目にきれいに仕上がります。
ただし、木造の場合は平面方向については柱間である尺や1間の割り付けが優先になりますので一部に切物が入ります。
高さ方向はタイル割を優先して基礎コンクリート立ち上がり寸法やシャワー前の御影石台の高さを決める事が出来ます。
設計時から使用するタイルの寸法を決めて、タイル割からその他の寸法を決めると綺麗に仕上がります。




計画案提出
計画が始まると敷地と周辺の模型を作ります。
周囲の建物の位置や大きさは現地測量の時におおよその位置と写真を撮ってきます。
写真と測量時のデータを元にボリューム模型を作り配置してみます。
そうすると、敷地周辺の建物の大きさや配置が分かり、周辺環境と計画する建物の関係が少し見えてきます。

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計画案Aの配置です。
敷地と道路の高低差の解消のため、建物配置を道路から距離を取る事にしました。
吹抜けを含んだ2階建てです。

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道路南側からです。
道路から距離を取る事により、一段上がった敷地に建つ2階の圧迫感をなくします。
道路側に妻壁を持ってくることにより、地域の景観になじむようにしました。

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道路北側からです。
北側は隣地建物により道路側の一部が見えます。

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計画案Bの配置です。
B案は一部2階の大屋根作りです。2階の居室と1階の居室が吹抜けを通してつながる案です。

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道路南側からです。
道路側の軒先を下げる事により圧迫感をなくします。また、道路側から見ると平屋のようにも見えます。

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道路北側からです。
屋根の一部が見えるのでこちらからは平屋に見えます。

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計画案Cです。
平屋案は1階の床面積が広くなり、建物配置が敷地に対して東西にいっぱいになります。

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道路南側からです。
平屋のため道路側に近接しても圧迫感はありません。
道路と敷地の高低差をどこで解消するのか、色々な検討事項が出そうです。

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道路北側からです。
こちら側からも平屋のため屋根の一部が見えるだけです。

計画案の検討は間取りが中心ですが、室内の間取りだけ考えるのではなく、周囲の建物や周辺環境なども一緒に考えると、その敷地にとってどのような形・間取りが住みやすいか見えてきます。


敷地から
計画を進めるに当たり、建て主さんの希望要望を反映させると同じくらい重要になりのが敷地の環境です。
敷地を外から見て感じる事と、敷地に入って中から感じる事などが計画のいくつかの芯になります。

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敷地北方向です。北隣地は東側道路と同じくらい一段下がった位置に鉄筋コンクリート造の社宅が有ります。
現在は空き家になっていますが、断熱改修など全面リフォームすれば将来住む可能性も有ります。
北西には木造平屋の住宅があり、駐車スペースが今回計画敷地の北西側になります。車を止めると正面に計画建物となります。
北側は将来隣家からの視線と、北西住宅の駐車場からの視線を考慮する必要があります。

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東側は敷地から一段下がって県道があり、その向こうには電気工事会社の営業所があります。
平日の日中は人や車の出入りがありますが、夜間週末は出入りもなく視線を感じる事もありません。
ただし、道路は車の通行が多く車からの視線と音の影響がありそうです。
とは言っても、自然豊かな地域なので連続して通行がある訳ではなく、ひっそりとした住宅地や山里離れた場所と比べると少し考慮した方が良いかなと言う感じです。

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南は2階建てアパートがあります。
アパートに近接して建てる場合は北窓からの視線を気にする必要がありますが、敷地は南北方向に約27mあるので北側に建物配置すれば距離があり、庭木などで気にならないと思います。

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敷地西は平屋の住宅です。
北には物置があり、今回の計画で西側を南へ伸ばさなければ西隣家の日当たりをそれほど遮る事はなさそうです。
西隣家は境界近くに、多分居間(茶の間)と思われる大きな開口部があるので、そこからの視線も考慮する必要があります。

視線を遮る方法はいくつもありますが、あまり隣家の居間の日当たりを悪くしては家を建てたことにより近隣関係が悪くなっても困ります。
お互い敷地が狭くどうにもならない場合は別ですが、今回の計画のような広い敷地の場合は、建物配置によってお互い負担にならないようにする事も可能です。

東道路から敷地は擁壁により50センチ程度上がり、敷地西半分はなだらかにまた50センチ程度上がっています。
建物高さを度の高さに設定するのか、隣地との関係や道路からの駐車スペース高さとアプローチの方向と高さなど計画で悩むところです。


浴室御影石
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先週に届く予定だった浴室に使用する御影石が、今回の大雪のため遅れていました。
今日、左官材料屋さんが運送業者さんの安中営業所まで取りに行き届けてくれたそうです。
安中と言えば、雪で4日間も車が動かない映像が流れている場所です。
先週安中までは届いていたようですが、そこから荷物が出ない状態だったようです。

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窓側御影石を並べて寸法や納まりの確認をしました。
今週の左官工事は、浴室御影石設置とタイル下地モルタルに進みます。

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大雪の後の現場です。