建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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居間食堂へ
居間食堂は別々の場所ではなく、堀炬燵テーブルを中心とした茶の間の様な部屋です。
食べる所とくつろぐ所と分けるのではなく、同じ場所で食べながら飲みながらテレビを見たり話をしたりの今までの生活を新しい家でも続けたいとの要望から堀炬燵テーブルを中心とした茶の間としました。

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居間食堂は12畳のスペースですが、厨房や通路と一体となることや吹抜けを通して2階ともつながっているため、畳数以上に広さを感じます。
広さを感じるのは同じ畳数でも仕切られた部屋よりも、空間が続いているとその向こうにある場所まで含めた広さを感じるからです。

テーブルの周りに椅子の高さに上げた畳コーナーが回ります。
手前が半畳分で切れているのは、厨房から真直ぐテーブルに向えるようにです。
堀炬燵の良い所は足を出して座れる事や、そのままごろんと横になれる事です。
少し不便なことは、立ち上がる時に座った状態から立ち上がらなくてはいけない事や、配膳や片付けの時に膝をつくか中腰にならなければならない事です。
テーブルの場合は厨房から運んできた姿勢のままで配膳や片付作業が出来ます。

茶の間南の窓に広がる正面の景色は、緑の色を増した木々が一面に見えます。
秋には一気に色鮮やかに赤や黄色に染まった景色になります。
四季を通して自然を感じ楽しめる場所になりました。

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テーブルは2本足で作りました。
隅に脚が無いため畳に座ったままで移動が出来ます。
足腰が弱くなった時に畳に腰かけ、そのまま向きを変えるか移動すれば堀炬燵に入ったようになります。
立ち上がる時はテーブルから向きえ変えれば、椅子から立ち上がる動作と同じになります。

一段上がった畳の段差に同じ間隔で開口があるのが分かると思います。
これは床下の空間を暖房しているため、床下空気の循環口になる開口です。
窓側にも床ガラリがあり、緩やかに床下空気と入れ替わるようになっています。

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日中の写真では、室内を明るくすると明るい窓際は白くなりすぎますが、実際に目で見ると室内・屋外とも見えます。

窓下や脇に設けた収納は、日常の書類などこまごまとした収納になり、堀炬燵に入ってそのまま取れる場所になります。
以前の住まいを訪れた時に、堀炬燵の周りに日常のこまごまとしたものが置いてある生活をそのまま新しい家の生活に生かしたいと思い、堀炬燵の周りに収納を多く設けました。
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小規模建物の地盤・基礎講習会
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今日は午後1時から前橋市にある群馬県建設会館で「小規模建物を対象とした地盤・基礎」の解説講習会に参加してきました。
建設予定地を見て、地形や周辺の構造物の状況から、大まかに地盤の予想する眼力を養しなえるようにする事や、地盤調査のデータから基礎形状や地盤改良を選択する方法などの講習を受けました。
今日の講習で学んだ事を日々の設計に生かしたいと思います。



造作工事 作り付け家具工事
木工事内部造作工事が進んでいます。

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玄関は無垢板の飾り棚兼ベンチが取り付きました。

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玄関正面と脇の飾り棚も同じ材種の無垢板です。
玄関は下足内部の棚板造作に入ります。

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居間書斎コーナーの机も取り付きました。
3.6mの長さ、無垢一枚板の机です。
机の上に本棚が付きます。

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厨房奥に大工さん工事の食器棚が出来上がりました。
シナランバーを使い組んだ食器棚です。厨房側には木製建具が入ります。

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2階は木工事が完了したので左官工事に入りました。
最初は養生テープ張とボードジョイント及びビス頭の下地処理です。
左官工事は2階壁から珪藻土塗に入ります。

玄関2
玄関ベンチと飾り棚は以前土地に有った栗の木を製材した板を使用しました。
設計の時に製材したばかりの栗厚板が数枚あるのだけれど、どこかに使えれば使って欲しいと言われ使用する場所を検討していました。

栗の木などの広葉樹は乾燥するときにねじれや反りが大きく出ます。
樹形を見ても分かるように、杉や桧などの針葉樹は幹が真直ぐ伸び優等生のような姿勢をしています。
反対に広葉樹は幹が枝のように別れたり全体がよじれていたり自由な樹形をしています。
製材した後も自由に伸びようとする力は働き、乾燥と共にねじれていた方向にねじれます。
何年か乾燥しねじれや反りを十分出した後に、新たに製材し直して使用すれば動きも少無くなります。
製材された板はまだ乾燥が進んでいないようで、ねじれや反りが心配でしたが多少動いても良い場所に使用することにし、幅広の板を数枚選び製材所で引き直しをしてもらいました。

製材所から希望の板幅や長さをどの場所で製材したら良いか見てほしいと連絡がありました。
製材所に行って並べられた板をみると、平のように見えても反りやねじれがありました。
また、栗の木自体が曲がっているため、どの場所を使って真直ぐな板を取るかも検討しました。
曲りやねじれ・反りを一旦真直ぐにしても、また乾燥が進むにつれ動きます。
十分乾燥した材料でも、新たに製材し直すと均衡が破れ動き出すことが多いようです。

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ベンチは長い一枚板を張る予定でしたが、張った後のくるいで座りづらくなる事や壁を傷める恐れがあるため、大工さんから提案で動いても支障のない張り方にしましょうと提案がありました。
長い材をそのまま使用するのではなく、板をベンチ奥行きの長さに切断して隙間を空けて張る方法です。
これならば板のねじれは少しで済み、曲りも小さくなり隙間で解消できます。
受け材に載せて留めているだけなので、動いても壁に支障が出ません。
張りあがりも木口が正面に見えますが、年輪や厚さがそのまま見え無垢板感が出ています。

玄関を明るくとの希望がありましたので、玄関格子戸の他に引違窓を設けました。
ここからの眺めも良く、山の景色の移り変わりが見えます。
玄関でお茶のみなどあるため、冬季は床暖房が入り土間床全体が暖かくなります。
夏は玄関引違いとの網戸と引違窓で通風を確保すれば、北にある玄関のため暑くはありません。

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ベンチ前の欅テーブルは大工さんからのプレゼントです。
元々木工事は知り合いの大工さんにお願いしたと言う事もあるのですが、分離発注なので各工事の職人さんと建て主さんが工事を通して親密になり、仕事以上の付き合いになる事もあります。

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ベンチの反対側は下足入れと収納です。
1間半の長さで高さもあるため、下足だけではなくゴルフバック収納や運動用具、その他の収納に使っています。

左の建具には鏡を取付て姿見としました。
姿見の場所は靴を履いてから全身を見たい希望がある時は、取付場所を探すのが難しい場合があります。
玄関正面を除いた土間部分に壁がある場合は、壁に枠を回して取付する事も出来ますが、壁が無い場合写真のように建具に鏡を組み込む事も出来ます。
玄関
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玄関は4.5帖の他に下足入れ・収納があり、5.25帖の広さがあります。
延べ床面積35.6坪の住宅の割合からすると5.25帖(2.625坪)の玄関は広いと思われますが、地域柄応接も兼ねているため広くなりました。

建て主さんからの要望の中に、明るい玄関で人がよりやすい雰囲気にしたいとありました。
以前の家でも近隣の方たちのコミュニケーションの場として、玄関土間がお茶のみ場所として使われていました。
靴のまま框に腰かけてお茶飲み話が出来る場所があると、訪ねてくる人も寄りやすくなります。
ちょっとした用事でも、玄関土間での立ち話だけではゆっくりも出来ません。
かといって、靴を脱ぎ茶の間に上がり込むほどの用事はあまり多くありません。
また、茶の間に通すとなると片づけもしなければなりませんし、ごろんと横になったままという訳にはいきません。
前の住まいと同じように、近所の方が気軽に腰かけ御茶飲み話が出来る場所を玄関に設けたため、同じ規模の住宅と比べると広い玄関になりました。

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玄関引き戸を開けると、右側にベンチと飾り棚があります。
左側は下足兼収納棚になります。正面は居間への引き戸になっています。
居間への引き戸を開けると、居間のテーブルとその向こうの窓から遠くの景色が見えます。
居間のテーブルは見えますが普段奥に座っているので、玄関から直接は見えません。
誰かが玄関に応対に出ていっても、ごろんと横になったままのリッラクスした姿は玄関からは見えません。

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窓側の作り付けベンチと飾り棚です。
飾り棚は玄関に花を飾る場所が欲しいとの希望もあり、ベンチの隅に一段上げた棚を作りました。
飾り棚は近くに座った場合ですが、ベンチから立ち上がる時に手摺代わりに手を添えられるような高さとしました。
外観2
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南西側からです。
下屋で張り出している部分が室内物干しです。
室内物干しは、濡れ縁側は開き戸の出入り口、南側は光がたくさん入るように掃出し窓、西側は引違窓が2つ並んでいます。壁の半分以上が開口部になり風通しの良い部屋です。
西側窓には面格子が付き、窓を開けて風を入れたい時でも室内の様子はほとんどわかりませんし、防犯にも役立っています。
風の出入り口は南の掃出し窓を開ければ入り、西側引違から出ていきます。風向きによっては反対の流れになります。
留守の時は南の掃出しを全開にする訳にはいきませんので、東濡れ縁側に取り付けた採風ドアの採風部を開きます。
これならば、鍵を掛けたまま通風が取れます。
この場所は室内物干しが居間外壁面より出ているため入隅になります。入隅は壁に沿って風が集まり流れやすくなります。
この風の流れを採風ドアにより室内物干しに取り入れ、反対側の面格子が付いている窓から逃がします。

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北西側、遠方からの眺めです。
夏の小雨が上がり少し明るくなりかけた夕方です。稲や草花、木々が瑞々しく輝いています。
秋には黄金色に輝く稲穂と周囲の山々の紅葉に包まれることでしょう。
このような環境の良い場所に新たに建物を作る訳ですから、違和感なく風景の中に溶け込むような形や色使いとしました。

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次の年の春に訪れた時です。
南道路側に石積には芝桜が垂れ下がり、石積上下には水仙が植えられ道行く人、ドライバーの目を楽しませてくれます。
花好きのお母さんの手入れが行き届いた庭は、家族だけではなく訪れる人や周囲の人、そして周辺環境を明るくしてくれます。
外観
外部仕上げは、片流れの大屋根は平瓦葺き、一段下がった下屋はガルバ鋼板横葺きです。
外壁は、白っぽい部分が軽量モルタルジョリパット塗仕上げ、こげ茶色は杉縁甲板外部塗料塗仕上げとなっています。
軒天も外壁杉板と同じ材料で同じ色に仕上がっています。

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アプローチ側からの外観です。
片流れの大屋根の外観はモダンなイメージになりやすいため、地域の環境や集落の風景から浮いてしまう恐れがあります。
外観に垂木表しの下屋を回すことにより外観に軒先の線が一本入ります。
下屋が回る事で大きくなりがちな壁面を二つに分け圧迫感をなくすと共に、大屋根の存在感を薄くしています。
また、軒裏や下屋奥の壁を濃茶で仕上げた杉板張とする事により、地域の風景や集落に溶け込むようにしました。

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夕景です。
窓からこぼれる温かい明りが帰宅時の心を和ませます。
竣工時のためカーテン等が掛けられていない状態なので、どの窓からも明かりが漏れていますが、カーテンが取り付くと居間の窓はうっすらとしか明るくなりません。
居間吹抜けの台形窓はカーテンが必要ではないため、直接居間の明かりが漏れてきます。
帰宅時はこの窓から漏れる明かりが見えてくると、ほっとすると思います。

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道路反対の高台からです。
道路から少し上がると大屋根の上の太陽光発電パネルが見えます。
この位置位しか見えないため、太陽光パネルが載っている事は分かりません。
周囲に高い山や建造物・樹木も無いため、一日中日が当たり発電効率は良さそうです。

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同じ向きの夕景です。
小雨が降った後のため、草木や石積みが塗れてしっとりしています。
晴れた日は堀の深い陰影がはっきり出て綺麗だと思いますが、雨の日のしっとり感も良い感じの家になりました。
基本設計模型2
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北東側からです。
下屋西向きに土間掃出しサッシが付いています。ここは、畑から直接農作物の出入りとキッチンの勝手口を兼ねています。
出入り口の外には外流しを設けました。この外流しは土物の野菜の水洗いを主に考えました。
流しは長い時間の作業があると思い立ったまま出来るように、キッチン流しと同じ高さの外流しを考えました。

家全体が高気密高断熱の作りのため温度差がほとんどありません。
冬季、家全体が暖かくなるため野菜や食品の一時貯蔵には適しません。
そこで、暖房範囲外の部屋を土間収納の部屋としました。
広さは5.25畳あり、床は土間コンクリートの上にモルタル仕上げで、土足のまま出入りが出来るようになっています。
暖房範囲外ですが断熱気密は同じように行い、外気の影響をあまり受けないようになっています。
厨房のすぐ裏にあるため、食品保管庫としても活用しています。

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東側です。
最初に敷地を訪れた時に、東の眺望も遠くの山並みが見え空が広がっている風景でした。
2階寝室から毎朝この景色を眺められたら気持ちが良いだろうと思い、寝室を東に寄せて縦長の窓を設けました。

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基本設計模型は外観だけでなく、室内の様子が分かるように屋根と2階床が取り外せるようになっています。
平面図で見ても分かりにくい1階と2階のつながりが分かりやすくなっています。
特に吹抜けがある場合、吹抜けを通して居間と2階のつながりが一目で分かるようになります。
基本設計模型では、部屋と部屋のつながり方や開口部の大きさや位置の確認に役に立ってます。

基本設計が終わると実施設計に入り、何十枚もの設計図面を作成します。

造作・ボー張り工事
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内法や見切り、巾木など造作工事が終わった個所からボード張が進んでいます。

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親寝室は収納内部の棚作りに入っています。
流し部分の棚製作も終わりました。

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脱衣洗面と室内物干しの壁、杉縁甲板張や収納棚造作も終わりました。

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2階子供部屋の吹抜け側手摺工事に入っています。
2階は手摺壁と手摺が取り付くと木工事は完了になります。

木工事は2月中旬頃まで予定です。
基本設計模型
基本設計模型は開口部が切り取られ室内の様子が分かるようになっています。
反対に室内から外部が見えるようになり、部屋の開口部からの景色が想像でき易くなります。
また、室内からの窓の高さや大きさなども理解でき易くなります。

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南西方向です。
寒い地域のため冬季の洗濯物干しは室内干しになります。
室内物干しはどこかの部屋や場所と兼用する事が多く、どちらかと言えば空いている空間を時間帯をずらして使う事が多いのですが、ミクと暮らす家は脱衣室の隣に室内物干し室を作りました。
この部屋は洗濯物干しだけではなく、冬季の草花の越冬場所としても使うようになっています。
設計を始める時に建て主さんの既存の住まいを訪れた時に、玄関土間や玄関にお母さんが大切に育てている草花が所狭しと置いてありました。

暖かい地域ならば外部や軒下でも冬を越せる草花でも、寒冷地では室内で越さなければなりません。
多くの草花の鉢を玄関や居間の他に置ける場所を考えながら計画を進め、室内物干し室を草花の保管場所にする案としました。
室内物干しだけではないため4畳の広さがあります。
また、場所も日当たりと風通しを考えて南西の角に突き出した形としました。

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西側からです。
冬季は西側からの風対策のため、西下屋に浴室と脱衣室それと室内物干しを配置し西風対策としています。
普段長い時間を過ごす居間や寝室は直接西風に当たる壁面に接するのではなく、ワンクッション置くことにより風の影響を極力受けないようにしました。

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アプローチ側からです。
既存母屋と一番近いポーチの離れをどの位にしようか、建物配置をどのようにしようかの検討は色々な要素が有りました。
新築の建物はなるべく南へ向けたいと思い配置計画を考えた時に、角度を振りすぎると南の石積み擁壁に近くなりすぎてしまい、埋戻しがしっかりしているかどうか分からないため地耐力に心配があります。
南を開けて既存建物に付かづきすぎても、既存建物の日当たりや建物のメンテナンス、将来既存建物を解体する事になった時に、ある程度距離があった方が仕事が楽です。

建物配置は住宅地のように境界線がはっきりしている時は、何処かの線を基準にして計画するのですが、不定形だったり既存建物がある時はどこを基準にしたら良いか迷うところです。

建物位置が決まったのは、南庭の広さの確保と擁壁からの離れの距離を保ち、既存建物との間を軽トラックが通れる位開けて、建物向きをなるべく南へ向けるように配置しました。

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アプローチ側遠方からです。
新しい道路が出来る前、以前のメイン道路からの見える外観です。
北から南へ下がっている地形のため、道路から見ると下がった位置に建物が見えます。