建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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寝室
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寝室は6畳+0.75畳分のテレビ台兼収納棚があります。
寝室に入ると正面に縦長の開き窓があり、窓直ぐに以前から家のシンボルとしてあった3本松の枝葉が窓一面に広がっています。枝葉の隙間から遠方の景色が見えます。
東に面した窓からは朝日が差し込み、朝一番の光を浴びて早起きが出来そうです。

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寝室奥から出入り口方向です。
寝室には付き物の押入れがありません。押入れは布団収納とその他雑多な物の収納場所と言うイメージがあります。
畳の場合毎日布団敷きをし押入れが近くにある必要がありますが、ベットの場合季節の変え布団の収納場所が有れば済みます。
また、布団の量も以前の住まいとは異なり、真冬でも暖かい室内となりますので格段に少なくて済みます。
そう考えると夏・冬の布団の変えの時の収納場所が有れば押入れは特に必要が無くなり、その分を他の室や収納に使う事が出来ます。
布団は同じ階にある小屋裏収納に入れる事で寝室に押入れは付けない事にしました。

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寝室の引き戸を開けると、正面の窓に遠方の山々の切り取られた景色が映ります。
寝室から出ると直ぐ右にクローゼットコーナー、続いて階段、奥に洗面コーナーとトイレがあります。
左側は居間吹き抜け、奥に小屋裏収納の出入り口となります。

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2階クローゼット
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2階寝室手前に専用のクローゼットを設けました。
広さは2畳あり片側にハンガー掛け用のステンパイプと上棚、もう片側に可動の棚を設けました。
両方を合わせると2間の長さがあるので、洋服箪笥3棹分の収納量があります。
入り口は建具が無く通路の一部に開放のクローゼットコーナーがある感じです。
建具を付けなかったのは建て主さんと打合せをしてですが、2階は全てプライベートな空間である事と、建具を付けても開放している状態が多いようなので常時開放にする事にしました。

建具を付ける場合は、開き戸ならば両側収納でも問題はないのですが、片引き戸にする場合半分が通路になるため収納量が1/4ほど減ります。
建具が無い場合、常時開放のためいつでも収納状態が見える事で、いつでも整理整頓を心がけるようになり、収納し忘れが無くなります。
また、建具を付けない事により、木製建具工事と木工事もその分費用がかかりません。

洋服の収納については建て主さんの考え方と収納量、希望要望でどのようにするのか打合せをしながら決めていきます。



キッチン組立
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システムキッチン組立になりました。
キッチンは建て主さんがショールームへ行き、色や各部の仕様を決めてもらいます。
午前中には組み上がると思いますが、レンジフード同時給排気の部品が不足していたためレンジフードのみ明日の仕上げになります。

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給排水設備工事も器具付けが始まりました。
外部はエコキュート取付配管工事を進めています。
室内は洗面化粧台の組み立て、設置が始まりました。

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今週は設備・電気の器具付けを行います。
来週前半に内部木製建具建込み、後半は室内クリーニングとなります。
小屋裏収納
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小屋裏収納は出入りする階の床面積の1/2以下、天井の高さ1.4m以下の場合床面積に算入されない事になっています。
その他細かい基準がありますが、地域によって異なりますので計画する場合は事前に打合せしておきます。

8畳の広さがあり収納としては十分な広さです。
仕上げは天井と壁は通常下地に使用する石膏ーボード現しの仕上げです。ボードを留め付けるビスもそのまま表しになっています。
物を収納すると壁側に押し付けるため、仕上げの程度はほとんど気になりません。

小屋裏収納も断熱気密の範囲になっているため温度差のあまりない環境になっています。
開口部は西外壁側に横長の引違窓、居間吹き抜け側にの引違戸が付いています。
それと出入り口があるので風通しの良い収納になっています。
開口部を設けると収納が減りますので、収納量と壁の長さのバランスを検討しながら開口の位置や大きさを決めています。

2階洗面
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2階洗面コーナーはトイレ手前に通路を兼ねて2畳の広さがあります。
1間長さの洗面カウンターはタモ積層板、洗面器はカウンター上設置方式です。
洗面コーナーはほぼプライベートな空間になるため建て主さんに合わせた場所になっています。
毎日の身だしなみを整えるのは座って行う事が多いため、ドレッサーを兼ねた場所にする事にしました。

洗面の立ってする動作と座ってする動作では使いやすい高さが異なります。
座ってする場合は食卓テーブルや事務机の高さが使いやすく、洗面器の高さはそれよりも10センチ程度上がった高さが使いやすい高さとなります。
そこで、カウンター天板は座ってちょうど良い高さにし、洗面器を上置型の機種を選び両方の動作が使いやすい高さとしました。

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ドレッサーのコーナーは正面に鏡、脇に化粧品棚を設けました。
正面鏡の照明は建て主さんから希望があった女優ライトのような照明配置です。

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洗面器前は透明ガラスの窓があります。
ここから外の風景が眺められます。
朝顔を洗いながら、季節の変化や今日の天候などが分かります。
窓辺には観葉植物や季節の花を飾り、生活を楽しんでいる様子が伺えます。

2階通路窓
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2階通路をトイレ・洗面コーナーの方へ進んでいくと正面にFIX窓が見えます。
窓の手前に手摺があり手摺と窓の間は1階通路の吹抜けになっています。

ここを吹抜けにしたのは1階通路が両側に部屋のある中廊下のため、少し暗いのではないかと心配があったからです。
中廊下の場合部屋に囲まれるため暗くなりがちです。
日中照明を付けずに動けるように部屋の建具を透ける材料にしたり、建具上を開放にしたりしています。

ミクと暮らす家の場合、通路正面が脱衣室、両脇がトイレと親世帯寝室のため建具からの明かりをあまり期待できそうにありませんでした。
そこで2階通路に付けた窓から吹抜けを通して1階の通路を明るくするようにしました。
1階の通路は居間から脱衣やトイレに向う時に、通常ならば段々と暗い方向に向かうのが吹抜けからの明かりで奥の方が明るい通路となっています。

また、居間吹抜けや階段と同じく1階の空気が2階まで回りやすくなる場所となっています。

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近づくと近くは里山の風景、遠くには山々の稜線と広がった空が見えます。
朝起きてまず目にする風景です。西側に当たるため朝日が差し込む明るい景色を眺める事が出来ます。
朝一番にこの風景を眺めると一日の活力が湧いてくるようです。

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最初に敷地を訪れた時です。春先のため山々はこれから一気に芽吹く準備段階のため少し寂しい風景ですが、新緑から紅葉まで楽しめる方向になりそうな感じがしました。
2階の通路からピクチャーウインドウとしてこの風景を切り取れたら毎朝起きるのが楽しいだろうなと思い、通路正面にFIX窓を設ける計画にしました。
2階通路
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2階は寝室とクローゼット、洗面とトイレそれに天井の高さ1.4m以下の小屋裏収納があります。
階段を上がって寝室方向は左手前にクローゼット、右は吹抜けになります。
クローゼットは特に仕切が無く、建具も無いので通路の延長にクローゼットコーナーの形になっています。

吹抜に面して開放になっているのは、室内の空気が回りやすいようにするためです。
暖房は床下の空気を暖める蓄熱方式のため、暖まった空気がゆっくりと上昇します。
体に感じるような空気の流れではありませんが、暖かい空気が床下から上昇すると、その分少し温度が低くなった空気が床下に戻ります。
床下の暖かさを吹抜けを通して2階の部屋まで空気が流れるように吹抜け側を開放にしてあります。
登る側が有れば降りる側も出来ます。降りる側は階段や1階通路上の吹抜けから降ります。

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寝室側から洗面コーナー・トイレ方向です。
左には小屋裏収納の入り口が見えます。
2階は一人のプライベートな空間になります。
トイレと寝室は引き戸が付いていますが、気にしなければ開放したままでも差し支えありません。そう考えると元々建具も必要無かったかもしれません。

大きな地震の後、自邸を作ったある建築家は室内の建具を浴室を除き付けなかったそうです。
大地震の後、建具が変形して直ぐ非難が出来なかった経験から、本当に必要な個所(浴室)以外は建具の無い生活をしているそうです。

考えてみると室内の建具は、部屋毎の冷暖房で考えてる家は閉めなければ寒い・暑いで必要になりますが、家全体を寒くなく暑くない家づくりでは閉める必要がありません。
建具を閉めないと丸見えの場合は必要となりますが、見えないような場所にあれば、見えないように工夫すればこれも必要がなくります。
音や臭いの問題は、ドアの場合換気経路確保のため隙間を空けます。また、引き戸の場合元々隙間があり部屋の外とはつながっています。
トイレは換気扇をつけて強制的に排気しますので、建具の無い方が換気の効率は良くなります。

各部屋に建具が無ければ、建具の前で立ち止まる事はなく開閉時の動作もないため、よりバリアフリーになりますが、建具の無い生活が出来るかと言うと少し勇気がいります。





吹抜け
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堀炬燵テーブルのある居間食堂上は吹抜けになり、屋根勾配なりに張った天井がそのまま2階天井へと続いています。
東には朝日が差し込む台形のFIX窓を設けました。
2階の漆喰壁に柔らかく反射し吹き抜け空間を明るくしています。
窓下には棚板を設け吹抜け全体をネコの遊ぶ場所と考えました。
居間の飾り棚を兼ねたキャットタワーから上り、窓下の棚から梁上を歩いたり出来るようにもしました。
東の窓辺に日向ぼっこをしながら寝そべるネコを見ているだけで、ほっとするような場所になりそうです。

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1階天井が吹抜けを通してそのまま2階天井へと続く間取りは、屋根勾配と2階の梁高・梁成など開口部の高さにかかわってくるので、断面や梁の掛け方・梁の大きさなどを検討しながら進めます。
また、平屋部分の屋根や濡れ縁屋根との重なった部分の高さも、実際に仕事が出来るかどうかの検討も必要です。
屋根勾配や各部分の高さは外観のデザインと室内の空間にかかわってくるので、色々な方面からの検討を重ねます。

太陽光発電パネルを載せたい希望があったため、発電効率の良い南下がり屋根とし計画を進めました。
断面計画ではある程度の勾配を取らないと2階梁下の寸法が取れないため、外観の検討と共に屋根勾配が決まりました。
屋根勾配が決まると屋根材の検討に入る訳ですが、緩勾配で可能な瓦葺きも検討の対象になったため、建て主さんと相談して緩勾配対応の平瓦葺きとなりました。

1階通路
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脱衣室から居間方向です。
居間から親世帯寝室、水回りの各室、2階への階段は中廊下を通り入ります。
幅は3尺長さは2間半の通路は廊下と言うよりも居間の延長として建具も無く空間が伸びています。

暖房は区切った各室を暖めるのではなく、家全体を暖めるように高気密高断熱の作りです。
一部屋暖めるのに電気代や燃料代が掛かるのに、家全体を暖めるにはものすごく掛かるのではないかと思いがちですが、気密断熱の優れた家は少しの熱量で暖かくなります。
部屋ごとではないため、通路やトイレ、脱衣や浴室、クローゼットなどの収納の中も温度差がほとんどなくなりどこにいても寒いと感じる所はありません。
また、一日中暖かさが保たれますから寒冷地の朝でも薄着で活動できます。

各部屋の建具も以前の建物は寒いから閉めるですが、新しい住まいは必要な時に閉めるに変わってきます。
普段に生活で建具の数も少なく、また開け閉めが少なく動けるのはバリアフリーにつながります。

浴室
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浴室は1坪タイプのユニットバスです。
メーカーや仕様は設計中に建て主さんにショールームで2~3種類選んでもらいます。
各業者見積もり後、打合せを行い使用機種を絞り込み契約をします。
その後、着工してから再度ショールームへ足を運んでいただいて、壁や床の色の決定など再度確認してもらいます。
最終確認時に手摺の追加やシャワー機種の変更などする事も出来ます。

ユニットバス窓はサッシ工事にて発注し大工さんが取り付けます。
サッシはブラインド内臓式のペア透明ガラス引違窓を選定しました。
外の景色がほとんど期待できない場所ならば型板ペアガラスを採用するのですが、遠方の景色が良いので透明ガラスとしました。
ブラインドの開閉や羽根の角度を調節して景色を見ながら入浴も出来ます。

窓の外には木製面格子を取り付けました。
防犯のためが主ですが、外が明るい時の入浴時には細かい面格子があると浴室内が見えませんので、写真のように窓を開放して入浴する事も出来ます。