建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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基本設計完了
外観模型作成後は断面や構造の検討を進めます。断面や構造はこの時点から始めるのではなく平面計画と並行して進めています。
その他、外壁や屋根の仕上げや開口部の種類、室内では仕上げ材料なども決まってきます。
仕上げ材料の種類なども決まると、概算予算の提出を行い打合せを行います。

平面、外観、各部の仕上げなど決まり、この計画で進める事になると基本設計完了になります。
基本設計完了時には配置・平面・立面・断面などの図面の他、設計打合せ記録や概算予算書などまとめて完了報告書を提出します。
また、基本設計時には室内まで見る事が出来る模型を作製します。

南東_R

東側外観です。
低い軒先の屋根がガレージまで伸びて軒の長さが出ています。
ガレージからポーチ、玄関部分は梁の高さを一段低くした梁組です。
同じ梁の高さにすると下屋の水上部と主屋根の軒下が重なってしまいます。重ならないように主屋根を高くする事も出来るのですが、吹く抜けロフト部分の小屋組みが高くなり、2階建てと同じようになっています。
住宅部分の主屋根はそのままにし、ガレージ部の梁を出来るだけ低く抑える事にしました。
これにより、軒先が低くなる事でバランスの良い外観になります。
ポーチ軒先をなるべく低くすると、訪れた方に威圧感を与えないようになり、優しい外観になります。

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外観模型
IMG_2737_R.jpg

西側からです。
西に張り出している下屋は、寝室の一部と室内物干しです。
真西から見ると平屋の屋根が伸び、吹き抜けがロフトにつながる空間が出来そうです。

IMG_2739_R.jpg

北西側からです。
西に張り出した下屋が母屋を巻くように北に伸び外観の形を作っています。
北の下屋は浴室と脱衣洗面になります。

IMG_2743_R.jpg

北東側からです。
一段落としたガレージの梁組が住宅部に取り付く場所の検討が必要になりそうです。
また、ガレージと同じ高さの梁が住宅部の玄関まで伸びるため、梁下の高さの検討が必要となります。
ここの梁の高さと梁の大きさが、家全体の高さを決める事になりそうです。
間取り決定 外観模型
計画案提出から打合せを重ね間取りが決まると断面と立面の検討に入ります。
断面は屋根の重なり箇所が多くあるため、断面の検討箇所が増えます。
特に主屋根と下屋の部分の水上箇所が接近している場合、雨仕舞や施工上無理がないかどうかも検討しながら進めます。

IMG_2748_R.jpg

アプローチ側からです。
ガレージが横に伸び玄関からポーチガレージまで長い軒先が綺麗になりそうです。

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南東方向からです。
南へ張り出した深い軒が夏の日差しを遮ります。

IMG_2734_R.jpg

南正面からです。
南下がりの切り妻屋根の下は、屋根勾配に合わせた天井が張り上げられ吹抜け空間が広がります。

計画案4
DSC_0155_R.jpg

ガレージを北に張り出した案です。
アプローチから見ると2台分のガレージが正面になります。
2台分のガレージを北に張り出すと住宅部分は南へ出ますが、敷地が広く庭のスペースも確保できるため問題なさそうです。
南に出る事により、実家の影になる時間が少なくなり日当たりは良くなります。

DSC_0167_R.jpg

南東側からです。
この案は平屋でロフト風の小屋裏収納があります。

DSC_0222_R.jpg

ガレージを北隣地境界近くまで配置するため、西の畑への通路をガレージ内を通して確保する事にしました。

DSC_0224_R.jpg

北東側からです。
北隣地境界からガレージが入る分だけ住宅部分が離れる事や、平屋の計画のため屋根が低くなり、一段下がっている隣家にほとんど影を落とすことはありません。
計画案3
DSC_0156_R.jpg

2台分のガレージを東側に配置し、北隣地側をあけて車を回す案です。
北隣地側のあきは、西にある畑の進入路として車が通れるだけあけておきます。
ある程度の距離が離れるため、片流れ屋根の影が隣家には伸びないと思います。

DSC_0197_R.jpg

住宅部分をある程度南へ出すと、総2階建の実家の影の影響が少なくなり午前の早い時間帯から日が入るようになります。
南の庭が少なくなりますが、もともと広い敷地と南に広がる畑も実家の土地のため将来建物が建つ事は無く、日当たりは保障されています。

DSC_0181_R.jpg

北東側からです。
ガレージを北東側に配置すると住宅部分の東面に開口部が出来、南から東に掛けて庭の景色を楽しむことが出来ます。
計画案2
DSC_0154_R.jpg

この案は2台分のガレージを別々にしました。一つはガレージと収納、もう一つはガレージとポーチ兼用になります。
1台分のガレージの場合、幅が一間半強~2間あれば間に合い、無垢の梁材で間に合います。
2台分を中間の柱をなしにすると3間以上の幅が必要となり横架材に集成梁を使用する事になります。

DSC_0208_R.jpg

東側に一台分のガレージを設け、南側に居間を配置した案です。
南から北へ片流れ屋根が伸び、吹抜けを通して2階へつながります。

DSC_0213_R.jpg

水回りが下屋となり、西から北へ回っています。
室内物干しを希望されていたので、西下屋の南側に室内物干しを計画しました。

DSC_0215_R.jpg

北東側からです。
ガレージとポーチ兼用の下屋が張り出しています。
アプローチから見た時に一段高い敷地になるため、軒の低いガレージとポーチが最初に見えるので威圧感を感じさせません。
計画案提出
敷地や周辺環境の調査が終わり、敷地から受けた環境と建て主さんの希望要望を考えながら計画案検討に入ります。

DSC_0157_R.jpg

最初に敷地と周辺建物の模型作りからです。
東に道路があり、実家と倉庫の間を通りアプローチします。

DSC_0183_R.jpg

建て主さんの希望の中に車から玄関まで雨に濡れないようにしたいとありました。
ガレージと一体型の計画が始まりました。
実家ととの間にガレージを挟んだ案です。ガレージがある事により程よい距離が生まれます。

DSC_0198_R.jpg

南西側からです。
一部2階建てになり、西の平屋部は寝室と小屋裏収納の計画です。

DSC_0202_R.jpg

北西側からです。
北側から見ると2階建てなのが良くわかります。北に水回りの下屋を回しています。

DSC_0190_R.jpg

北東側からです。
車はスロープを登りバックしてガレージに入ります。
北境界からは車が通れる程度の距離を取る事と、北側に下屋を回し2階屋根位置を離すことにより、北隣家に日影が伸びないようにしました。
敷地から
北

敷地から北方向です。
南から北に向けて下がっている地域のため、北隣家は一段下がった位置にあります。
北隣地近くに2階建ての計画でなければ、隣家に対する日陰はあまり気にしなくても良さそうです。

東

東方向です。
実家の西側、道路から見ると裏になり一軒分中に入るので道路からの視線や音は気にならないようです。
アプローチが実家と倉庫の間を入るため、段差を上がった敷地内で車を旋回する場所が必要になります。
その場所を確保するため、実家側境界から少し離れた位置に計画になりそうです。

南

南側です。
遠くに見える建物まで実家の畑になります。将来にわたり南に建物が建つ事や植林される事は無く、日当たりの良い場所です。
写真では分かりにくいですが南上がりの敷地は割と高低差があります。
建物周りは平らに整地して工事を始めますが、設定高さをどうするか検討が必要になります。
高く設定すると南の段差は少なくなりますが、北側で盛土が多くなります。
また、アプローチのスロープが急になるか長くしなければ車が上がりにくくなります。
反対に低めに設定すると、搬出土が多くなり工事費がかさみます。また、南との高低差が大きくなり庭と畑との段差をどうするか問題になります。

西

西側です。
西側の実家の畑が続くため建物が出来る事はありません。
西から北西に掛けて遠方の山並みが見え景色の良い場所になります。
敷地へ
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敷地は実家の西側にある畑の一部が建設地になります。
道路沿いにある実家の奥になるので、アプローチをどこにするのか検討が始まりました。
実家の敷地から約60上がり、そこから畑の勾配があるため高い所では1m位の差があります。
駐車スペースも家の近くに計画するので段差を上るスロープを作らなければなりませんが、工事中の車、特にコンクリートミキサー車やポンプ車、建て方時のクレーン車等の進入路を確保しなければなりません。

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地域全体が南上がり北下がりの傾斜地にあるため、道路南に面する畑からは段差がそれほどなく入れます。
ここも工事中の進入路案として出ましたが、建設地まで距離がある事と、耕作しているため歩くだけでもふかふかした畑として良質な土地です。
ここを大型車が通るとなると多量の採石を入れ進入路を作るか仮設鉄板をリースして敷き込むことになりそうです。
砕石敷き込みは工事後耕作地として使用できなくなりますし、鉄板リースは距離がありどちらにしても工事費がかかりそうです。

建て主さんとも打合せを行い、実家母屋と作業場兼倉庫の間を進入路とする事になりました。
進入路予定地には母屋と倉庫をつないでいた上屋があり、雨に濡れずに行き来が出来ていました。
自家用車だけならば上屋の下を通る事も出来たと思いますが、大型の工事車両は通れません。
既存建物の裏側にあるもう一つの土蔵も今回の工事前に解体する事になっていたため、土蔵解体工事の重機も入りやすく工事もしやすくなるため、上屋は取り壊す事になりました。
周辺環境
今日から一昨年秋に竣工した「軒の家」の設計から竣工までをお話しします。

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敷地周辺の環境は自然に恵まれたのどかな環境です。
昔からの家々が道路沿いに並び一つの集落をつくっています。
道路に面して妻入りの家や平入りの家が並び、古くからある街道沿いの景観を形成しています。
建て替えられた新しい家は、道路から少し入った所に建てられています。

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道路は南北に通り、南から北に向かって下がっています。
また、直線が続くため下りの車はスピードの出たまま通り過ぎていきます。

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敷地はご主人実家の西に当たり、道路から見ると実家の裏側になります。
道路から一軒分入るため、車の音も消され静かな環境になります。