建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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アクセスカウンター

洗面コーナー
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洗面コーナーは居間から階段や脱衣へ行く通路に有り、厨房からの通路の正面になります。
脱衣室と洗面を分けて設けるのは、来客が手を洗うために脱衣室に入らなくて済む事や、入浴中に手洗いや歯磨きなど脱衣室に入らなくて済むので、気を遣わなくて済みます。

広さは3尺の通路幅に加えて、洗面スペースが奥行き3尺長さ1.45mあります。
正面に鏡収納BOX、脇に採光と通風用の小窓が有ります。

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洗面器は継ぎ目のないカウンター一体型の人造大理石としました。
大きな洗面器は選べませんが、目地の無い分掃除がしやすそうです。

脇の壁には飾り棚を設けました。
この壁はトイレとの仕切壁になっています。
上部は洗面側から飾り棚として、下部はトイレから収納として使用しています。
ガラスの飾り棚には建て主さんの趣味の小物が並んでいます。
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和室
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板の間と入り口方向です。
板の間を畳より一段上げるか同じ高さにするか検討が有りました。
床の間を主とする場合は、畳より一段上げて畳の場とは区切った空間を作りますが、和室の一部として色々な用途に使われた方が便利だろうと畳と同じ高さにしました。

客間として使用する場合、6畳よりも多人数に対応できます。
また、板の間の場所を荷物置き場などにも利用できます。

現在寝室は2階にありますが、将来2階に上がるのが大変になった時に和室を寝室になる予定です。
その時に広く使えた方がフレキシブルに対応できます。
テレビが必要になった時にも板の間の一部がテレビ置き場になれるように配線も済ませてあります。

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入り口方向です。
和室はふすま紙を使用した建具にしたいと希望があり、すき柄の入った和紙を使用しました。
ふすま紙は和室建具の寸法に合わせてあるため5尺8寸が基本になっています。
そのため1m80㎝の紙がほとんどで、一部の柄に2mの大判が用意されています。

入り口の建具を天井までの高さにするとふすま紙が使用できなくなります。
建具腰に板を入れ上部をふすま紙とする方法も検討したのですが、民家調が強く出すぎて家のイメージから離れてしまうので一枚の大判ふすま紙で出来る寸法としました。

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板の間側からです。
押入れ建具が和室の寸法体系になっています。

押入れ上には壁埋め込みエアコンが入っています。
当初はコストの事もあり壁掛けのルームエアコンで考えていたのですが、和室の壁にエアコンの白い室内機が出っ張って付くのは和室の雰囲気を台無しにしてしまうので、壁埋め込みの機種としました。
押し入れの容量は天袋に当たる部分が無くなってしまうので少なくなりますが、雰囲気を優先しました。 
和室・客間
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和室は居間から通路を通りトイレや洗面の手前にあります。
南に面した掃出し窓と西に地窓が付き南西の角になります。
広さは6畳の畳と2畳の板床が有り、8畳の広さに押入れが付きます。
壁はその他の部屋と同じ漆喰にスサを多く入れて表情のある仕上げとしました。
天井は壁や天井で使用する杉縁甲板の束から、建て主さんが選んだ赤みの節なし板で揃えました。

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南は天井までの開口部に引き分けの障子が入っています。
西は板床の奥に引違いの開口部に一枚の片引き障子が入っています。
サッシと同じ引違い障子とすれば簡単だったのですが、一枚の大きな障子の方がこの部屋に合うと思い片引き障子にしました。
地窓には外部に木製面格子が有り、窓を開けていても防犯上安心です。

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板床は畳2枚分の無垢の一枚板です。
これは建て主さんの実家で所有していた板を使いました。
幅広で長い無垢の一枚板は、古民家でも大邸宅の床の間に使われているのを見る事が有りますが、現在では集成の貼物が多く無垢の一枚板はほとんど見る事が出来ません。
畳と同じ高さにしたので、無垢板は貼物かは一見分かりにくいかもしれませんが、年月と共に艶が出て重厚さを増していくと思います。

型枠解体、基礎巾木樹脂モル塗り

基礎コンクリートの型枠が解体されました。

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基礎の幅、高さ、ふくらみがないか等を確認します。

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基礎コンクリート時に打ち込んだ防蟻断熱材をひび割れ防止のメッシュを
樹脂モルタルで塗り込み仕上げていきます。
今回は下塗り工事で、工事終盤に仮設足場が解体されたら、上塗り予定です。
通路
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居間から和室と水回りの部屋への通路です。
写真は和室やトイレから居間へ向う方向です。
通路左は3尺奥行きの収納部が有りキッチン化の収納と分けて使っています。
通路側収納は約27センチの奥行、キッチン側からは64センチとなります。キッチン側から冷蔵庫が収納できる奥行を取り、残りを通路側の収納棚に使う事にしました。

通路の凹んでいるところが収納棚になる場所です。
工事では側板と可動棚受けを大工さんに行ってもらい、可動棚は必要枚数をご主人が製作します。
ここは居間からも見えるので、収納棚と飾り棚の兼用となります。

3尺の奥行は押入れの深さです。布団収納でもなければ日常の収納は奥行きが有りすぎても使い勝手が良くありません。
両方から使う事が出来る場所ならば、同じ容量の収納部分が2倍近くの収納場所になります。

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通路から居間へ出た所です。
右奥の白壁側にソファーが置かれます。真直ぐ進むと玄関への引き戸と奥に食卓テーブルが見えます。
来客はこの通路を通るので、キッチン足元や奥の収納部は見えません。
日常生活で乱雑になりがちな場所が来客から見えないのはストレスなく家事が出来、気軽にお友達を招く事が出来ます。

キッチン通路
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居間とキッチンから水回りの各部屋と階段へは2つの通路が有ります。
キッチンからの通路は両側に収納が有り、バックヤードとして役割と水回りへの近道として使用しています。
キッチンから入ると直ぐに冷蔵庫が左にあります。居間側からは袖壁に隠れているので見えません。
冷蔵庫に並んで食品収納棚と物入れが有ります。右側は階段下の収納になっています。
1階の収納はここがメインになり、食品の他日用品などのストック場所になります。

正面には通路にある洗面コーナーが見えます。
突き当りを右へ行けば脱衣浴室と階段になります。左はトイレと和室が有り、居間への通路につながります。

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正面扉は物入れの開き戸を開けると通路の目隠し用の扉になります。
来客時はこの扉を通路側に開けておくと、トイレや洗面に行った時に厨房への通路と収納部分が見えません。

キッチン4
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キッチンは回れるようにアイランド型を希望されえました。
それと、レンジフードが天井から下がっているのは、冷蔵庫と同じように異質の物が空間に見えるのは避けたいとの希望もありました。
レンジフードの存在を目立たなくするには、コンロは壁側に配置する必要があります。
アイランド型には流しカウンターを配置し、壁側にコンロカウンターを設けました。
流しカウンターは2×1mあり、数人で囲め料理教室も出来そうです。

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キチンカウンターから居間側の眺めです。
竣工時の写真のため居間には家具が入っていませんが、ソファーとキッチンカウンターの程よい距離が感じられます。

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レンジフードはコンロ近くから直接外部へ排気する方式としました。
コンロをどのようにするかも打合せを重ねました。
IHコンロは決まっていたのですが、魚焼きグリルの付いているのは普段使用しないため必要無い事と、正面から見た目が悪いので使用したくないとの要望でした。

以前のアパート住まいでは、ガスコンロを外し卓上型のIHコンロで調理をされていました。
卓上型は一口のため二口を使用したい時は二台並べて使用していました。
色々と検討した結果、以前から使用していた卓上型コンロを並べて使用する事にしました。
卓上式であれば、使用しない時にはコンセントを外し収納できます。全て収納する事はあまり無いと思いますが、何も置いていないカウンターは居間方向から見た時に綺麗です。

なるべくすっきりしたキッチンとしたいため、IHコンロのコンセントは下の収納に取り付け、カウンターに穴をあけて配線を出すことにしました。
これならば、IHコンロの配線もカウンター上に長く伸びる事はなく収納できます。

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レンジフードを使用しない時はふたを閉めてしまえば、何があるのかわかりません。

キッチン3
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キッチン流しカウンターの北側に4.5メートル弱の長いカウンターと収納が有ります。
こちら側がコンロ台と食器棚、調理器具の収納になります。
居間から見た時に、このカウンターにレンジや炊飯器その他の調理家電が並んでないため、キッチンらしく見えないのではと思います。
調理家電はどこに収納しているのかと思われますが、調理家電を使用しないためないため元々ありません。
ここまで聞くとあまり調理されない方が、居間の家具として見た目だけをを重視したキッチンと思われる方も多いと思います。

以前、オーダーのキッチンを製作している家具屋さんに聞いたことがあるのですが、すごく高価なキッチンを納めた住宅に数年後訪れた時に驚いたのが、納めた時の同じ状態に綺麗にしてあったそうです。
聞いてみた所、家ではほとんど調理しない生活をしていると言う事だったようで、「インテリアとしてのキッチンにあれだけお金を掛けられるのだからいいね」と言われたことが有ります。

金山の家の建て主さんはそのような事はありません。
家づくりのアンケートに平日や休日の過ごし方、希望の項目に「親戚やお友達を料理でもてなしたりする事が好き、時には料理教室をする事もある」とありました。

実際、初めて以前のアパートに訪れた時においしいケーキをいただきました。
その日は、住まいを見せていただいたのですがアパートの狭いキッチンが整然としているのです。
当然ある物という先入観のある電子レンジや炊飯器、トースターなど見当たりませんでした。
調理器具も数が少なく、選抜された良いものだけを使っている感じでした。
ケーキはオーブンで焼くものと思っていたので、聞いてみた所「ほとんどフライパンで作っています」と聞きびっくりしました。

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食器はカウンター上の収納棚に納められています。
食器も厳選されたセンスの良い和食器を使われています。
以前のアパートでは「収納が少ないので、気に入っても諦めていた食器を少しずつ集めたい。」と言われていました。
本当に気に入ったセンスの良い食器が少しずつ増えていると思います。

写真は竣工当時の写真ですが、その後訪れた時も同じようにカウンター上にはコーヒーメーカーが一つ置いてあるだけです。
キッチン2
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食堂側からキッチン方向です。
キッチンらしく見えないのは、自然素材に囲まれている室内では少し浮いた表情の大きな冷蔵庫が見えないからだと思います。
建て主さんから居間食堂から冷蔵庫が見えないようにしてほしいと希望がありました。

キッチンの設計では冷蔵庫と流しコンロが近い方が家事動線が短くなるので、なるべく近い位置に計画する事が多いです。
キッチン脇に並べる場合やキッチン反対の食器棚と並べる場合があります。
LDKのオープンなキッチンの場合、どうしても居間や食堂から冷蔵庫が見える事もあります。
日常の使い勝手は近くて便利なのですが、来客時に中が見えてしまう場合があり、気にされる方は扉を開ける時に気を付けるようです。

金山の家の建て主さんは、空間に違和感のある冷蔵庫の大きさや質感がいつも見える所に無い方が気持ちが良いと言う事と、来客に中を見られたくないとの希望から、少し離れた場所でも見えない位置に冷蔵庫を隠したいとの思いからキッチン脇の収納内に冷蔵庫を入れました。

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正面の扉を開けると、水回りの部屋や階段への近道兼冷蔵庫置き場と収納の部屋になります。
冷蔵庫は扉を開けて直ぐ左側に配置されています。
扉を開けていればアイランド型の流し台から通路を挟んで直ぐの所にあるため、日常の動線も近く便利な場所にあります。

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冷蔵庫収納場所からキッチン方向を見たところです。
食品を取り出して1~2歩で流しカウンターに置けます。
キッチンの向こうには食卓テーブルが有り、配膳や片付けに便利な動線になっています。
正面奥の東向きに大きな窓があるため明るい食堂とキッチンになります。
キッチン
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キッチンと食卓テーブルを居間側から見たところです。
キッチンは流しと調理カウンターが手前でアイランド型になっています。
コンロ部は北側にあり平行のニ型配置となっています。

キッチンをキッチンらしくなく居間空間に家具の様に見せたいとの希望から計画されたキッチンです。
キッチンらしく見えないのは、天井から存在感のあるレンジフードが下がっていない事と冷蔵庫が見えない事だと思います。
また、レンジや炊飯器などの家電調理機器も見えません。
キッチンらしいのは流しと水栓があるため、ここがキッチンの場所だと想像できますが、主なキッチンは奥の方に別にありそうな気もします。
このようなキッチンになったのは建て主さんのキッチン対する考え方や思い、日常のキッチン作業から作られました。
詳細は次回からになります。

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キッチンと居間、薪ストーブの関係です。
薪ストーブでも調理が出来るようにとキッチンカウンターから近くに配置されています。

通路を奥に進むと客間を兼ねた和室と水回りの部屋に続きます。