建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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間取が決まりました
計画案A~D提出後、建て主さんから各案に対しての気に入った所や希望事項など記入した図面を送っていただきます。
次の打ち合わせでは、気に入った所や希望事項の詳細をお聞きし次の案に反映させます。

A~Dの案で将来太陽光発電パネルを載せるようになった場合、南下がり屋根のA~C案の外観になります。
建て主さんが気に入った外観、このような形の家に住みたいと思ったのがD案の東と西に屋根勾配のある大屋根の外観でした。
もし、将来太陽光パネルを載せた場合多少効率が悪くなっても、住みたいと思える外観を優先することになりました。

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室内間取りも打ち合わせから、2階に計画していた寝室を1階に配置することになりました。
子供室だけを2階に配置しすることにより、平屋の生活が出来るようになります。
寝室が2階から1階に移動したことにより、以前と同じ要望を入れると南北に長くなり暗い場所や風の通りの悪い部屋が出てきます。
そこで、兼用にできる部屋やコンパクトに出来る場所など検討しながら次の案へ進みました。







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計画案D
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計画案Dです。
この案は、A~C案と異なり、屋根が東西方向の大屋根です。
将来太陽光発電パネルを設置した場合、南向きの屋根に比べれば効率は落ちますが、大きく屋根をかける事や外観のイメージ、特に北側からの外観が奇麗になりそうなので提案しました。

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南東側からです。
東に出ているところが厨房になり、屋根が掛かっている南はデッキスペースになります。
厨房と食堂からデッキに出られ、BBQやお茶などに活躍しそうです。

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南西側からです。
南に食堂と居間、西側に水回りの各室を配置しました。
2階は西側に子供室、東に寝室があり東に下がった屋根裏は小屋裏収納になります。

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北西側からです。
北側に下屋を設けポーチと勝手口兼食品庫を計画しました。
勝手口兼食品庫は気密断熱の良い家では寒い時期に家全体が暖かくなります。
土物の野菜や果物など、以前の建物の場合ストーブを使用する部屋以外どこに置いても涼しく心配いりませんでした。
新しい家ではどの場所も暖かくなるので、涼しい居場所があると便利です。
ポーチと同じ下屋にすることにより、断熱区分を分けて計画しやすく暖房の影響を受けない場所が作りやすくなります。

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北東側からです。
ポーチは実家がある西側から入り、スロープを上ると途中で玄関があり奥へ進むと勝手口入り口になります。
計画案C
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計画案Cです。
この案は2階に寝室と子供室と収納、1階東に居間と和室、南にキッチンと食堂、西側に水回りの各室を配置しました。

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南東側からです。
東に出ている平屋部分は南側に居間、北側に和室が並びます。居間と和室は建具で仕切ることができますが、通常は開放され居間の一部として使用されます。
居間の前は広めの濡れ縁があり、BBQなど出来る場所になります。

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南西側からです。
南は食堂と厨房を配置しました。
キッチンは南向きで庭を見ながら作業が出来ます。
キッチンの西は室内物干しを設けキッチンから室内物干し、脱衣洗面を回って通路を通り食堂からキッチンへ一回りできます。

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北西側からです。
西から東方向へポーチのスロープを上ると玄関になります。
この案も西隣の実家方向からアプローチすることによりつながりを考えました。

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北東方向からです。
1・2階とも切妻屋根の案です。
北からのアプローチのため北側は下屋を回し、2階壁面の圧迫感が無いように途中に屋根を入れ2つに分けています。
また水回りの各室を西側に配置し、設備機器がアプローチ側に並ばないようにしました。

北面がアプローチ側で良く見える敷地の場合、給湯器やエアコン屋外機などの設備機器が目立たないように、西側に水回りの各室を配置するか、囲いの中に入れるか検討しながら計画を進めます。
また、北面にのっぺりとした大きな壁面が出て圧迫感を感じさせないようなデザインも計画の段階から検討しなければなりません。

計画案B
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計画案Bは水回りの各部屋を西側に配置した案です。
南西に突き出ている平屋部は浴室と脱衣室になります。
脱衣室へは庭から直接入ることができ、スポーツやガーデニング作業後に玄関や居間を通らずに浴室へ行けます。

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南東側からです。
東側の景色を室内からいつでも見られるように居間と続き間の和室を東へ配置しました。

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南東側からです。
突き出ている部分が浴室と脱衣室になります。
突き出ている棟が冬季西から吹く風をよけ、庭や濡れ縁を暖かい場所にします。

この地域は山間を西から東へ向かって川が流れているので、冬季の北風ではなく西からの風が強い場所です。
地域や周辺の環境によって強い風の吹く方向があるので、冬は北から北西の風という先入観で見ないことも必要です。

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北西側からです。
2階に子供室と寝室、1階は北から西にかけて玄関と収納、水回りの各室が配置されます。

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2階屋根は将来太陽光発電パネルを載せることも可能なようにように、南下がりの片流れ屋根です。
計画案A
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計画案作成前に周辺の模型を作成します。
敷地と周りの建物の位置関係など立体的に見ることができます。

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計画案Aです。
この案は2階部分を南下がりの片流れ屋根をかけ、北に下屋を回した案です。
北には駐車スペースと車から降りて直ぐに軒下に入れるようにポーチ伸ばしました。
ポーチは実家玄関からも近くお互い行き来がしやすいようにすると共に、節度のある区画の意味もあります。

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南東方向からです。
将来太陽光発電を載せても良いように2階屋根を南下がりの片流れ屋根で計画しました。

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南西方向からです。
2階に寝室と子供室を計画しベランダを設けました。

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北西側からです。
一段上がっている下屋は2階から使用する小屋裏収納部分です。

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北東側からです。
ポーチが北駐車スペースに伸び、西~北西にかけての風を防いでくれます。
北から東へ回る下屋は、脱衣洗面と浴室があり東は室内物干しになります。
室内物干しは勝手口も兼ね、外干しや庭へ出る通路になります。
敷地から
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敷地西方向です。
西隣の住宅はご主人の実家になります。
実家の玄関は東向き、つまり今回の敷地方向に向いています。
実家とのつながり、距離の保ち方をどの様に計画に反映していくか検討が始まりました。

敷地調査は境界位置確認や高低差などを測ると共に、給水関係、排水関係と電気などの調査を行います。
給水は役所に給水配管図があるので、参考にしながら現地確認をします。
排水は公共下水地域であらば配管図があるので、引き込み済みであらば最終マスの確認、これから引込場合は本管の位置確認を行います。
今回の敷地は合併浄化槽の地域のため、排水先があるかどうかで計画が変わってきます。
ない場合は浸透槽設置になり設置場所の問題や工事費にも係わってきます。
排水桝が敷地北西の角に近い道路にあったので、こちらへ排水する計画で進めました。
敷地が北に下がっているため、合併浄化槽からの排水高さも問題なさそうです。

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北側は生コン工場があります。
建て主さんからの要望に冬季は特に砂ほこりが多いので、何か対策を考えてほしいと言われています。
北側が駐車場になる計画なので、車から玄関までのアプローチをどの様にしたら良いのか計画が始まりました。
敷地から
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敷地内から南方向を見たところです。
南北に長い敷地なので建物位置から距離があり日陰の心配はありません。
隣家からも距離が取れそうなので視線の心配もそれほど気にすることもなさそうです。

敷地が南に向かって上がっているため、隣地からの雨水の侵入や南に予定する庭の雨水対策をどうするかが検討材料になります。
敷地全体は河川が近いという事もあり、水の浸透は良さそうで大きな水たまりはできないという事でした。

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東方向は遠くまで見通せて景色の良い方向です。
春先にに訪れたのですが、河川沿いに桜並木がありちょうど満開の時期でした。
桜並木の向こうには山が見え空が広く開けている感じを受けました。
将来は畑が売り出され住宅が建つ予想もありますが、それまでは独り占めできそうです。
東方向の景色をどの様に計画に取り入れるか楽しく悩みそうです。
敷地を訪れて
今日から昨年6月に竣工した「縁の家」建て主さんの希望要望と敷地や敷地や周辺の環境から、どのように計画され竣工したかをお話しをしていきます。

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敷地アプローチ側からです。
敷地は道路の南にある畑の一部を分割して宅地として購入します。
南北方向が27.8~29m、東西方向が13.8~18.4mの変形した台形の敷地です。
東西方向が南北方向に比べて短いとはいえ、計画位置の幅としては16m位あるので十分広い敷地です。

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道路奥から敷地方向です。
周囲は北に河川があるため、南から北に向かってなだらかな傾斜が付いています。
北側からのアプローチのため、敷地北にはアプローチと駐車スペースを計画し、道路から南へ6~7m離して計画になりそうです。
道路の高さと建物周りの高さ、敷地南側の隣地高さなどから、道路からどの位上げて建物を計画した方が良いのか検討しながら始めました。

居間
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食堂から居間方向です。
書斎コーナーと南掃出しサッシとの間から通路へ続き玄関へつながります。

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居間奥から南側です。
掃出しサッシにはプリーツカーテンが下がると、夜の暗さを写すガラスが照明の明るさを反射する面になり窓側が明るくなります。
カーテンを開けた時になるべく見えないようにサッシ枠上部に幕板を取り付けてあります。
ロールカーテンやプリーツカーテンなどは幕板内にあると、開放した時に本体が見えないので気になりません。
また、カーテン自体も埃が付きにくく汚れが少なくなります。

書斎端部の柱と袖壁は切り離してあります。柱の壁の間にスリットを設けたので軽快な感じになっています。
同じように左側棚前の磨き丸太も棚から独立しているので、居間と床の間風飾り棚との境が緩やかな感じになっています。

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書斎コーナー奥から南掃出しサッシと東のテレビ台方向です。
奥の棚を照らすスポットライトの光が壁に反射し、暗くなりがちな隅を明るくしているので広く感じます。

今日で「三重奏の家」の計画から竣工までを終わりにします。

居間書斎コーナー
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居間西側には家族で使う2間の長さの書斎コーナーがあります。
右奥にキッチンがあり、お子さんが書斎コーナーで学習しているときなど、すぐに相談にのれる位置関係になっています。

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書斎コーナー机は2間長さの無垢厚板、ベンチは知り合いの木製建具工事店での製作です。
ベンチ上には本棚を作り付けにし、左上棚の一部にルームエアコンを取りつけました。
暖房は深夜電気蓄熱ストーブでまかなうので冷房用としてのエアコンです。
本棚は可動棚になっているので、暖房用として使用したいときは棚を可動させれば下向きに風が出るようになります。

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建て主さんから夜自宅で仕事をする時もあるので、書斎コーナーを希望されました。
書斎にこもって行うよりも、家族皆が使える書斎コーナーの方が使用頻度が高くなるので、居間の一角に長い机を計画しました。
3~4人並んで学習や作業もできますし、一人の場合は机の上に資料をたくさん開くことができます。
夜間の作業に備えて机の上や本棚が明るくなるように梁の側面に照明ボックスを設けました。