FC2ブログ
建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
プロフィール

田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

リンク

このブログをリンクに追加する

検索フォーム

カテゴリ

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスカウンター

敷地から2
DSC05243_R.jpg
敷地東側です。
西から東へかけて山裾が伸びている地域なので、西側が高く東が低くなっています。
敷地東に一段下がった道路があり、道路と同じ高さに耕作していない畑地があります。
畑地の東は擁壁があり、1階分くらいの段差があります。段差の下には住宅が建っています。
敷地から東側を見ると遠方まで見える景色の良い所です。

DSC05242_R.jpg
敷地南の舗装されていない道路西側から敷地方向です。
畑地を挟んで西隣家の専用のような道路になっていて、車が通るのは一日数回程度です。
道路南に畑があり、竹林につながります。

DSC05249_R.jpg
敷地東の道路は南方向に曲がり幹線道路につながっています。
近くに学校があるため道幅の割には交通量が多く、南から北に向かってくる車からはちょうど正面に敷地が見えます。

敷地から
建て主さんから敷地の南にある竹林の影が伸びてきて、日当たりが心配だけど大丈夫でしょうかと相談されました。
最初の敷地見学を太陽高度が一番低い(影が一番伸びる)冬至の日に行ってみました。

DSC05238_R.jpg
午後4時を回ったころです。
もうすぐ陽が沈む時間なので竹林の影は長く伸び、北にある隣家まで伸びています。
敷地は広い畑の南東側を宅地として必要な面積を分筆する予定です。

DSC05247_R.jpg
畑の北側から南の竹林方向です。
冬至の夕方とあって太陽は竹林の向こうに沈み暗くなっています。

DSC05250_R.jpg
南西側方向です。
日が沈む前の明るさが少し残っています。

計画から竣工まで
今日から昨年夏に竣工した「ちょうどイイ家」の計画から竣工まで、建て主さんの希望要望と敷地の環境から、どのような計画から始まり竣工したかをお話ししていきます。

IMG_4650A_R_201712111420263ea.jpg
基本設計完了時の完成予想模型です。

IMG_8603A_R.jpg
竣工後の外観です。

IMG_8663_R_201712111420272bb.jpg
玄関から居間に入ると大きな窓一面に広がる庭と植栽、遠くに竹林の緑が見えてきます。
室内に視線を移すと、吹き抜け空間に掛かる階段が見えます。
吹抜けはどのようになっているのか階段を上って見たくなります。


通気縦胴縁
DSC00048_R.jpg
外壁外張り断熱、タイベックシルバー張りが終わり通気縦胴縁留め付けに入りました。

DSC00060_R.jpg
ポーチ屋根は通気縦胴縁施工後に屋根下地施工に入ります。

DSC00051_R.jpg
室内は電気配線が進んでいます。
木工事が室内間仕切りボード張りが進む前に配線を行っておきます。

DSC00054_R.jpg
給排水設備は床下地合板上に給湯・給水配管と排水管の立ち上げを行い、隙間の無いように発泡ウレタン吹きを行っています。
基本設計模型と外観
IMG_4850A_R_20171130172557bc7.jpg
基本設計模型

IMG_9549A_R_20171130172600724.jpg
道路西側からアプローチした時の外観

IMG_4821A_R.jpg
基本設計模型での中庭

IMG_9092_R_20171130172601ffd.jpg
植栽が入った中庭
広角レンズでの撮影のため遠近感が強調されています。

IMG_8951_R_2017113017260350f.jpg
居間食堂
高気密高断熱の家づくりと床下に設置されたラジエターからの暖気で、吹抜けを含んだ広い空間や北側のトイレや洗面所など、家中どの場所でも暖かい家になっています。
夏は涼しい家で温度差の無い室内は快適です。

今回で「大きな輪の家」の設計から完成後までのブログを終わりにします。
濡れ縁
IMG_9064A_R.jpg
住宅南側には居間から寝室まで、奥行き3尺の濡れ縁があります。
濡れ縁といっても屋根が掛かっているので、風の強い日でなければ雨に濡れる事はありません。

庭と室内を結ぶ中間的な役割を持つ濡れ縁は、居間や食堂の延長としてお茶や軽食の場所としても使われます。
お子さんは縁に腰かけて庭を見ながらの昼食は、遠足気分で気持ちが良さそうです。
また、庭や家庭菜園の作業途中で腰掛けて休憩する場所としても使われます。

IMG_9075_R.jpg
寝室前の濡れ縁は、外物干しや布団干しの場所としても使えるように、竿受を上下に取り付けてあります。
寝室から直ぐに出られるので、晴れた日には押入に布団を収納するよりも、濡れ縁に設けた竿に掛けた方が楽にできます。
また、寝室から洗濯機のある脱衣室まで近いので、洗濯物の外干し場所としても便利です。

外流し・濡れ縁土間
IMG_9138_R.jpg
濡れ縁の端に外流しを設けました。
建て主さんから外流しにも湯が使えるようにしたいと希望がありました。
給湯ボイラーは北側に設置するため、建物外周部を配管すると距離が長く給湯の蛇口を開いてもしばらく水が出て来ます。
ボイラーからの距離をなるべく短くするために室内の床下を通し、外流しの外壁に水栓を取り付けました。
また、給水側には2口の水栓を取付て庭の水まきや洗車用にホースを取り付けたまま外流しの混合水栓も使えるようにしました。

IMG_9137A_R.jpg
外流しは基礎工事で躯体を作り、左官工事で仕上げのモルタル塗りを行いました。
縁には建て主さんがポーチ洗い出し仕上げのために購入した琉球ガラスの小片を埋め込みアクセントとしました。

IMG_9140_R.jpg
濡れ縁下の土間コンクリートには建て主さんご家族で埋めた色ガラスと、お子さんの手形が付いています。
建て方前の土間コンクリート打設時、コンクリートが硬化を始める前にガラスを埋め込みます。
気温と日差しによりコンクリートの硬化が始まりそうな時をねらって、仕上げのコテ押さえと共に埋め込みの作業を行いました。
家づくりの思い出が残った場所になっています。
中庭2
IMG_9092_R.jpg
中庭の東方向からです。
左にガレージ、正面はガレージから玄関までのポーチ、右側が住宅となります。
中庭や住宅の開口部になるべく日が入るように、ガレージ棟やポーチの屋根を出来るだけ低くしました。
囲んでいる屋根が低くなったので、冬季でも暖かい日差しが室内へ差し込んできます。

IMG_9099_R.jpg
中庭北東方向からです。
3方に囲まれた中庭はプライベート感があり落ち着いた場所になっています。
また、お子さんが遊んでいても安心感があります。

IMG_9104_R.jpg
居間から中庭を通してガレージ方向です。
ガレージに車がある時、つまり在宅時は道路から見えにくく開放的な生活が送れます。

中庭
IMG_9130A_R.jpg
ガレージに車が無いときに道路からガレージ開口部を通して見た中庭です。
ガレージ開口部が中庭の景色を切り取り、室内から眺めたようです。
暗い所から北方向にある植栽を眺めるので、木々に光が良く当たり一層奇麗に見えます。

IMG_9055_R.jpg
ガレージ北側からの眺めです。
植え込み後初めての新緑のため葉の数がまだ少なく透け感が多いですが、年数と共に生い茂り住宅の開口部も木々の間に少し見えるくらいになりそうです。

IMG_9038_R.jpg
南東方向からです。
南東には来客用駐車場があり、庭との境には生け垣があります。
生け垣奥には家庭菜園の場所が設けられ、ハーブや季節の野菜が育てられるようになります。
キッチンから濡れ縁を通り直ぐに庭に出られます。
濡れ縁の端には外流しがあり、土のついた野菜は洗ってから室内へ持ち込むことが出来ます。
雲梯と登り棒
IMG_9002A_R.jpg
建て主さんからの設計の希望・要望の中に、お子さんが遊べる場所、遊具を考えてほしいとありました。
両親からはお子さんが遊んでいる所が見え、お子さんから上達する姿を見てほしい場所として居間と畳コーナーの南側に雲梯を提案しました。
雲梯へは上る仕掛けが必要になります。
階段を下りて突き当りの壁に梯子を設けました。ここから登り雲梯へ移動します。
竣工したての頃は梯子から雲梯へ手を伸ばし、梯子に戻る動作がやがて足を離し少し移動するようになりました。

次に訪れた時には雲梯を移動し階段壁の丸太から降りてくるようになり、少しの間に上達し冒険をするようになっていました。
この丸太は階段から居間への移動の時に壁が汚れないように付けたのですが、雲梯から降りる時に使う事は予想できませんでした。
お子さんの想像力やたくましさはこちらの予想を上回り驚かされます。

IMG_9011A_R.jpg
雲梯の上り下りは梯子だけではなく一段上がった畳コーナーにもあります。
こちらは登り棒になっています。
登り棒の最初は途中までしか登れなかったのですが、上まで登れるようになっていました。
これから登り棒から雲梯へと移動が出来るようになると思います。

登り棒は縦手摺代わりにもなります。
畳から立ち上がる時に手摺があると体が安定します。
お子さんが大きくなって遊ばなくなっても、縦手摺として使用してもらえるように取付場所を考えています。