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建築家と造る木の住まい
田村建築設計工房ブログ
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田村建築設計工房

Author:田村建築設計工房
群馬県渋川市の建築設計事務所です。自然素材を用い、想い出に残る家づくりを目指しています。
HP:http://www12.plala.or.jp/tam-kobo/

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アプローチ2
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門から室内へ入ると玄関前までスロープで上ります。
車いすの対応になった時に、車から玄関内まで段差がないことは、車いすからも安全で介助する側からも楽に出来ます。

スロープ両側はご家族の今までの暮らしから、季節の草花が段々と増えていくと思います。

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スロープ途中から庭方向です。
建て替え前の庭は大きくなった庭木が多数あり、道路から中の様子が分からないほど茂っていました。
道路から見えにくいという事は、室内から道路を歩く人が見えなく落ち着いた部屋になるのですが、防犯を考えると人目に付きにくく侵入しやすい側面があります。

建て替えと同時に庭の全面やり替えを決めたのも防犯対策と毎年の樹木の管理が大変になったためです。
見通しと日当たりの良い庭になるように樹木は少なめにし、下草やグランドカバーはご家族の趣味で植えられて段々と緑の部分が増えていくと思われます。

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玄関前から門方向です。
家から門扉まで両脇の樹木や足元の草花から季節を感じながらスロープを下っていきます。

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アプローチ
道路からのアプローチの仕方は建て主さんの考え方により、来客や各種配達の方をどこまで入れるかによって異なります。
道路と敷地をしっかり区切り、来客は一旦門の外で応対する場合は、インターホンや郵便受けは門の近くに付けます。
門といっても大邸宅の門や門扉ではなく、境界として中と外の区切りが出来る門としています。

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コブシの家は既存の住まいでも門扉があり、日常も門を閉めての生活をしていました。
新しい家でも突然の来客者や各配達の方は門の外での対応としました。

門扉は内開きが多いですが、開くためのスペースが必要になり、スロープの勾配に対応できにくい事などから、下レール無しの引き戸としました。
下レールが無いと道路からのスロープがそのまま連続でき、水たまりも出来にくくレール部の掃除など必要が無くなります。
ただ、レール無しの片引き門扉は持ち出し方式になるため、門の開口部幅以上に袖壁の長さが必要になります。

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門扉の両側に袖壁を設け、片側は引込部分もう一方はインターホンや郵便受けにしました。
郵便受け側は引込部ほど長さはいりませんが、門扉を真ん中に同じ位の長さがあるとバランスが良く安定して見えます。
道路より少し敷地側に入る事により、来客者が道路に立って待つのではなくスペースがあると安心です。

軸組・金物検査 ルーフィング葺き
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建て方が終わり屋根下地まで出来ました。
既存接続部の工事も順調に進んでいます。

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室内は筋交いが入り開口部の窓台入れに入ります。

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金物が取り付いたので金物検査を行いました。
筋交い金物と柱頭部の金物取付状況です。

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梁接手の金物です。
梁引き寄せボルトの確認も行います。

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屋根はルーフィング葺きが終わりました。

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ルーフィングの重なり寸法の確認と留め付け状況の確認をします。

来週は外壁下地外張り断熱の工事に入ります。
外観2
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南東側からです。
道路が東と南にあるので、道路を挟んで隣地に建物が建ったとしても日当たりの良い場所になります。

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建物東側は母親スペースになり、寝室兼居間とトイレ、クローゼットになります。
母親スペースから濡れ縁を通り、直接庭に出入りが出来るので草花の世話をいつでも気軽にできます。

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東側は母親の寝室兼居間に付く外開きの開口部が2つ付きます。
通風が気持ち良い時期になるべく風を取り入れられるような開口部としました。

東面と西面は太陽高度が低い時間帯に日が差し込むので、南面の深い軒が影を作って夏の太陽の光を遮るような事は出来ません。
東と西面は日差しを入れないように、開口部を小さくすることが省エネにつながります。

外観1
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幹線道路から住宅街を入っていくと最初に目にする外観です。
平屋で南北方向の奥行きは4間と比較的小さな家に見えます。
段々と近づいてみると東西方向は11間半の長い家が見えてきます。

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もう少し近づくと深い軒の下に並んだ開口部が見えます。
撮影は7月末の一番暑い時期、12時近くの頃です。
深い軒のおかげで開口部は影になり、直射日光は差し込んでいません。
冬季の太陽高度が低い時は開口部から日が差し込み暖かい室内になります。

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南側正面です。
11間半の幅は住宅地では2軒分の幅に相当します。
片流れの一枚屋根は雨漏りのリスクが極端に少なく、ごちゃごちゃしない分すっきりとした外観になっています。

屋根には太陽発電パネルを載せてあります。
立平葺きの屋根に雪止め金物を取り付けるように挟んで締め付け、パネル取り付け用の金物を取り付けます。
屋根に穴を開けることなく取り付けられるので雨漏りの心配はありません。

地盤調査
解体が終わると計画建物位置の地盤調査を行います。
既存工作物が無い場合は設計の途中で地盤調査を行い、もし地盤が悪いようならば地盤補強工事も見積もりに含めます。

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地盤調査は計画建物位置の4隅と中央を調査しなければなりません。
既存工作物があり調査できない場合、各工事業者契約後(=工事総予算が分かった後)に地盤改良となった時は工事予算が増えてしまうので、ある程度予測しておきたい場合があります。
その時は、周辺の環境や敷地の状態などから推定するか、一旦計画建物位置の近くの調査できる場所で行い地盤改良が必要そうになれば、概算の改良費用を含めて計画します。

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日程があえば建て主さんの見学も可能です。

土台伏せ
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基礎工事が終わり現場での作業の木工事が始まりました。
最初は接続部のサッシと枠の取外しです。

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基礎コンクリートの出来高確認を行いました。
高さや幅、仕上がりにジャンカが無いか検査します。
基礎工事は特に問題なくOKです。

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プレカット材の寸法と材種、及び仕口や継ぎ手加工の確認です。
土台や大引、つなぎ材などの床下に使用する材はヒノキ材としています。

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土台伏せの前に基礎天端に墨出しを行います。

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アンカーボルト位置に合わせて土台に印をつけドリルで穴を開けます。
基礎パッキンを設置後土台を伏せてアンカーボルトにナットで締め付けます。

明日は建て方に入ります。
既存建物解体
本体工事着工前に既存建物の解体や庭木や庭石の撤去と既存塀やカーポートなどの解体撤去をしなければなりません。

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解体前既存建物

分離発注では複数の解体業者に見積もりを取り、比較検討し依頼業者を決めます。
この場合の解体業者は専業に解体工事を請け負う業者の事であり、下請け元請けのような中間経費は発生しない業者に依頼します。

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解体後敷地

各業者同じ内容で見積をしてもらわないと、安価だと思って依頼したけれども見積外の項目が多く、結局追加工事が多く出てしまったという事になります。
そうならないように、解体建物の調査と庭木や庭石など撤去する物と残す物の調査を行い打ち合わせして図面にします。
見積時に解体用図面と見積項目の指示書を渡します。
同じ条件で見積を行っても、見積金額に大きな差が出ることもあります。

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解体前既存建物

提出された見積金額は実行金額と言って解体業者が工事出来るぎりぎりの金額を提出してきます。
提出された金額と見積内容を検討し、そのままの金額を建て主さんに提出し契約となります。

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解体後敷地

分離発注では、解体業者さんの原価の金額で契約し工事を依頼することが出来ます。
基本設計完了 完成予想模型3
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南側の外観予想模型です。
南西に駐車場スペースを確保し、スロープでポーチに入ります。玄関から東側に子供室、居間と並び、東は母スペースになります。
玄関から西側は寝室を配置し、それぞれ北側は水回りの各室になっています。

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南東側からです。
居間から母室の南側には庭と部屋の中間領域としての濡れ縁を計画しました。
庭の花木や草花を生活の一部として過ごしてきた建て主さんは、新しい家でも庭との接点を続けるだろうと容易に部屋から直接出入りが出来るように濡れ縁を設けました。
また、濡れ縁先まで屋根を伸ばし、普通の雨では直接塗れないようにすると共に、夏の日射のコントロールの役目をしています。

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北東側です。
北側は現在空き家ですが、将来は建て替え等予想されるので、開口部はなるべく高い位置で小窓としています。

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北西側からです。
北側は道路や隣地から死角が無いように見通しの良い建物配置としました。
身を隠すような場所があると、どうしても防犯上は弱点になるので、防犯上有利な小窓をなるべく高い位置に付けるようにしました。
日中換気を積極的に行いたい浴室などは面格子付きの引違としています。
軒天近く高い位置に付いているのは小屋裏収納の小窓です。
北側の高い位置の小窓は夏の換気に有利になります。

建て主さんの希望要望が入った計画が決まり、概算予算が当初予定していた工事予算の範囲内で納まりそうだと思われると実施設計に入ります。

実施設計では工事に必要な詳細な図面作成に伴い、建て主さんの生活や収納物に合わせた棚の高さなど細部の打ち合わせを重ねます。


基本設計完了 完成予想模型2
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アプローチ道路側からです。
敷地西側が貸し駐車場のため割と遠方から見える外観になります。
西側は将来駐車場に利用できるように隣地境界ら10m以上離れて計画しています。
現在も西隣地は貸し駐車場になっているので、小窓を高い位置に取り付け視線が気にならないようにしました。

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東西に長く比較的広い敷地のため、各居室が南に面するように配置し、どの部屋も日当たりが良い場所になっています。
横幅は11.5間、奥行き4間の平屋が入り、南に庭スペース、西は将来駐車場スペースを確保できるほど十分に広い敷地です。

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屋根は南下がりの片流れ屋根とし、雨水排水を南側だけで処理する事にしました。
一枚屋根は壁や他部材との接続部が無く、雨漏りの心配がほとんどありません。
また、軒樋を片側だけにすると、雨水排水のマスが減り配管の長さも短くなります。
今回の工事は敷地の接している道路に側溝が無く、水路の無いため敷地内の浸透処理となります。