
居間食堂とデッキは入隅フルオープンの木製サッシでつながっています。 1間幅の片引き戸が入隅で合わさり、2間幅の開口部がデッキに開放されます。

ガラス戸を開くと室内とデッキが一体化され、お子さんたちの遊び場として、週末の食事の場として活躍します。 デッキが居間や食堂の延長として使いたくなるのは、居間食堂・厨房から出入りがしやすい事と、周りからの視線が遮られ落ち着いた場所になっている事が大切です。 それと建て主さんがアウトドアの趣味を持ち日常から外で食べる事に慣れていると、デッキでのバーベキュウや食事、お茶などに頻繁に使う事が多いようです。

建て主さんの設計当初からの希望で、夜間は網戸で夜風を取り入れながら就寝したいとありました。 網戸で寝るのは防犯の問題があり、格子を付ける事と網戸の鍵の必要性が出てきます。
木製オーダーサッシのため格子の網戸と鍵を付ける事は出来そうなのですが、入隅フルオープンの網戸はどのような鍵をどこに付けるかを検討しなければなりませんでした。 工場とも打合せを重ね、網戸の縦框に鍵を付け2つの網戸が入隅で固定する事になりました。
入隅引き分けと和室の片引きガラス戸は引き込む壁が同じところになります。 網戸は兼用する事としたため、和室を網戸にする時と居間食堂を網戸にするときでは開口の幅が異なってきます。 網戸の内側には虫が入らないようにモヘヤを取り付けるのですが、開口幅が異なるためモヘヤ取付の位置を和室側と居間側で両方で使えるように位置をずらして取付を行いました。 建具製作前の施工図の時に取付納まりや詳細寸法を検討して出来た網戸です。

居間食堂厨房とデッキの関係です。 居間と食堂は厨房を軸にLにつながっていますが、デッキをフルオープンにすると空間が広がりデッキに出たくなります。
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